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2024年6月 ベターな生活の中から
11ヶ月前
◆よりよい幼児期を目指して -ベターな生活の中から-
梅雨の季節を間近にひかえ、いよいよ夏が近づいてきました。保育も一学期の高まりを見せ、子どもたちの元気や意欲もぐんぐんと育ってまいりました。これからの日々も、遊びや友達との関係をさらに充実させていくことを願って歩んでいきたいと思います。子どもたちの毎日をどうぞご一緒に喜び、また応援してください。
さて、今月は「ベターな生活の中から」と題して、ご一緒に「より良い幼児期」について考えていきたいと思います。「ベストを尽くす」という言葉がありますが、これは自分の持っている能力を最大限に使って取り組む姿勢を表す時に使われる表現です。このような表現は学校や職場においてもよく使われます。「何事も一生懸命に取り組むことが大切です」、「業務の成績を上げるために各自のベストを尽くして」等々…。確かに目的達成のために一生懸命に取り組み、結果を出すことは素晴らしいことでもあり、自分自身にとっても大きな達成感を感じられることでありますが、同時に費やす労力も大きく、気力や体力を著しく消耗させます。過度の緊張や集中が蓄積されると、あるいは結果が伴わないような場合に、過労や挫折となって燃え尽き症候群やうつ病などの疾病につながっていくと言われています。終わりの見えない競争に疲れ果て目的を失い自殺してしまう若者達、頑張って成績を出しても翌月にはその上のノルマを課せられるような毎日の中で身体を壊してしまう人達などの話を聞くと、「何のための人生なのか」と考えさせられます。
これは子育てにおいても同じです。子どもへの期待や要求が高いほど指示や注意が増え、子どもからしてみれば「ベストを尽くし続けなくてはならない」毎日となりますし、親の求めどおりに子どもが反応しない場合には親にとっても大きなストレスとなっていきます。「何回言わせれば気がすむの!」とか、「こんなにやっているのに!」といったぐあいに…。「この子にはこんな大人になってもらいたい」と願いを持つことは素晴らしいことですが、願いは願いであって、それを「課題」にしてはいけませんし、結果をすぐに求めることも、親の思う通りにさせようと考えることも間違いです。親御さんにはお子さんの評価者ではなく、「良き理解者」になってもらいたいと思います。成長の階段を順調に上がる子もいれば、二段あがって一段降りながら成長していく子もいます。子どもにはそれぞれ個性があり特徴があるのですから、その個性や特徴を良く「理解して」あげ、「十分に認めてあげる」ことが大事なのです。皆さんには、「たとえ将来、この子が誰からも愛されず、理解されなくなっても、私だけはこの子を愛し、理解してあげられる存在でいたい」と思う親御さんになってもらいたいと心から願います。
「ベターな生活」とは、第一に現状に満足、感謝することから始まります。足りないものを探すのではなく、与えられている幸せに気づき、「今」を充実させていこうとする生活であり、自分自身に対しても等身大を心がけ、いつも心に余裕を持てるように気をつけながら、「より良く快適に」生活するための小さなアイディアを一つひとつ実践していく過ごし方です。生活の過ごし方(リズム、身辺自立、会話…)、食事、環境(部屋の使い方、明るさ、香り…)、その他(お手伝い、ベッドタイムストーリー、絵本…)など、お子さんとの生活をより充実させるヒントはたくさんあると思います。どうぞベターな生活の中から子育てを見つめ直し、お子さんの理解を深め、また家族の絆を強めて、これからもずっと続いていく家庭生活が「愛と笑顔」にあふれるように願い、歩んでまいりましょう。
◆今月の聖句 「幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人である。」 (ルカ11:28)
聖書を開くとたくさんの「神さまの言葉」が書かれています。独り子であられるイエスさまがその口を通して私たちに語った様々な言葉や、その教えを受けた弟子たちが書き残した言葉などです。聖書にはまた、人間の持つ性(さが)や弱さ、不完全さについても多く触れられています。私たちは他の動物とは比較にならないほどの高い知能を持つ存在でありながら、そうであるからゆえに傲慢になり、結果自らの首を絞めるような愚かさを持つ存在でもあります。
自分の命は自分のものではなく、神様から与えられたものであると考えるからこそ大切にできるのです。同じように、この世界も神さまから託されたものであるからこそ皆で平和を創り大切に残してしていかなければならないと思います。私たちは子どもたちへ「一つのものを奪い合うよりも分け合う価値」を、「限りあるものを独り占めするよりも周りの人や後の人のために大切に残す価値」を教えていかなければなりません。なぜなら、聖書に書かれている神さまの言葉は「愛と平和」そのものなのですから。
園長 石川 勇
2024年5月 好きなものを見つける
1年前
◆よりよい幼児期を目指して -好きなものを見つける-
今年度の保育が始まって一ヶ月が過ぎました。クラスや先生、友達、生活リズム・・・。こどもたちは、戸惑いながらも新しい環境に順応すべく、毎日はりきって過ごしています。一日の頑張りは、疲労になって残ります。体調を崩さないように十分に休養をとるよう心がけましょう。
さて、4月には安心できる環境作りというテーマで、「園と家庭の連携」や「フォローアップ」ということを主に考えましたが、今月はもう一歩階踏み込んで、「好きなものを見つける」というテーマで充実した幼児期を考えてみたいと思います。
「生き物好きが高じて獣医さんになった」というようなエピソードを耳にすることがあります。まさに「好きこそ物の上手なれ」の極みだとうらやましく思ったりもしますが、そこまでではないにしろ、好きなことに夢中で取り組むことは年齢を問わず、知識や能力の幅を広げ、意欲や好奇心を高めさせ、生活を充実させます。子ども達には好きなものを見つけ、とことん遊んでほしいと心から願います。
ところで、同じ環境で過ごしていても子どもによって好きなもの(興味を示すもの)は違います。嗜好は人それぞれなので当然ではあるのですが、このことを理解していない大人(親)も案外少なくないような気がします。つまり、子ども同士で興味が違うように、「親と子ども」においても興味の対象が違って当然だということです。こどもは時に親にとってあまり歓迎したくないようなものに興味を持ったり、こんなものを好きになってほしいと思うものにはまったく興味を示さなかったりする事があります。そのような場合に「~はお母さん嫌いだからやめてちょうだい」、「お父さんが小さい時にはなぁ~」とついつい批評し、興味を転換させ、親自身の興味のあるものを好きにさせようとしてしまいがちです。もちろん子どもにとって明らかに良くないものは別として、このような時にこそ「違って当然」という気持ちを持つことが重要だと思います。「へぇ~そんなものが好きになったんだ~!お父さん(お母さん)にも教えてよ」と一緒に興味を示したり、称賛したりすることができれば子どもの意欲はますます高まるでしょう。
例えば「絵」も、初めはただの線やなぐり書きのように見えるものから始まります。しかし、絵には必ず子どものテーマ(メッセージ)があるのです。その絵を以って批評するのではなく、何を描こうとしたのかを理解してたくさん褒めてあげることが子どもの意欲を高め、「また次に描いてみよう」という気持ちをつくります。絵は自分の気持ちを表現する一つの手段ですから、「正確に描く」ことよりも「何を描いたか(描きたいか)」が重要です。色使いや描く絵の大きさ、力強さに子どもの心を見ることができます。パパやママを描くのは「大好きな気持ち」の表現であり、その絵をパパやママにほめてもらうことで「自分が愛されていること」を実感できるのです。そして「次はどんなものを描こうかな?(何で喜ばせようかな?)」と想像を巡らせながら繰り返し描いているうちに、だんだんとイメージの世界が広がり、上手に描けるようになっていきます。
子どもが抱いた興味が入り口となってどの方向へ伸びていくだろうかと想像すること(ただし押しつけにならないように気をつけること)は大変結構なことだと思います。例えば、最近「虫」に興味が出てきたことが分かったならば小さな図鑑を一冊用意してやり、お休みの日にでも一緒に虫を探しに出かけてみる。捕まえた虫を飼うために一緒にその虫について調べてみる(どんなものを食べるのか、どんな環境で暮らしているのか、どんな特徴があるかなど)。このように、子どもと一緒に親も興味を持ってみると「子どもと一緒に」楽しむことができますし、昆虫の世界から動物の世界へ、そして自然へと興味の幅が広がる可能性も十分にあるのです。電車を入り口に車種やその働きを知り、お休みの日などに実際に乗りに行く経験を通して乗り継ぎや、駅(地名)の知識、やがては旅の計画、地図などへ興味が広がっていくことも考えられるでしょう。
好きなものに夢中になることで生活が充実し、そのきっかけに大人(親、教師)の共感や称賛が大きく影響すること、そして繰り返しながら遊ぶことによって上手になったり、興味の幅が広がったりしていくことを考えてまいりました。子どもと同じ土俵に立つと、その柔軟さや発想の豊かさなどに驚かされます。お子さんが見つけてくる様々な興味にできるだけ目を留めて、その楽しさを一緒に味わえていけたら素晴らしいですね。
◆今月の聖句 「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」 (詩編23:1)
羊の群れを率いて養っていく人を羊飼いと呼びます。羊飼いは何百、何千というたくさんの羊を青草に連れて行き、水のほとりに導き、羊を襲うオオカミや盗人から羊を守ります。
私たちは羊のような存在で、神さまは私たちの羊飼いです。神さまは私たちを養い、危ないものから守ってくださいます。また神さまは私たち一人ひとりを愛してくださり、一人ひとりに目を留めて、私たちの心の祈りに耳を傾けてくださいます。ですから私たちも神さまに守られて安心して過ごせるのです。
羊が羊飼いを信頼して従っていくように、私たちも神さまに心を開き、信頼して、いつも「ありがとうございます」の心を忘れずにすごしていきましょう。そして、神様に喜んでいただけるような子どもになっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2024年4月 安心できる環境作り
1年前
◆より良い幼児期を目指して -安心できる環境作り-
いよいよ2024年度の保育がスタートしました。ご入園、ご進級を心よりお慶び申し上げます。今年度もこども一人ひとりにしっかりと目と心を向けて保育にあたってまいりたいと教職員一同思いを新たにしているところでありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今月は「安心できる環境作り」という視点でご一緒に考えてみたいと思います。春は環境の変化が大きい季節です。新しく幼稚園に入園する、進級児であってもクラスや先生が替わる、新しい友達と出会うなど、お子さんにとってこの環境の変化は大人が想像するよりもはるかに大きいかもしれません。この時期、こどもたちは期待を持ちつつも、同時に不安や戸惑いも抱いているということを周りの大人がしっかり理解しておくことが大切です。新しい環境に慣れるということは、言い換えれば、新しい環境においても「安心」してすごせるようになるということであり、幼稚園はもとよりご家庭においても、新しい環境の中でお子さんが不安や戸惑いを乗り越えて「安心」していけるように環境や関わりを工夫してまいりましょう。
“お子さんが安心して幼稚園生活をすごす”上で大切なのは、「園と家庭の連携」と「フォローアップ」であると思います。お子さんが新しい環境(場所、人、生活スタイルなど)に順応していくには一定の時間が必要であり、幼稚園では担任の先生がその一つひとつに丁寧に関わり、楽しさはもちろん、戸惑いや不安もこどもたちと一緒に乗り越えていきます。何せ初めての集団生活なのですから、幼稚園で出会うもののほとんどが初めての経験であり、困ったり、つまずいたりすることもしばしばです。しかし、先生の見守りや援助の中、何度も繰り返し経験することでそれらを乗り越え、やがては幼稚園を自分の場所としていきます。ですから、こどもたちにとって担任の先生は“幼稚園でのお母さん”と言ってもいいくらい「頼りになる」、「全信頼を寄せられる」存在であると言えるでしょう。園と家庭の連携とは、特に担任の先生とお母さん(お父さん)との連携であり、お子さんを中心において両者が手を取り合うことです。そのためにまずは担任の先生との間に良好な関係を築き、なんでも相談できる間柄にしておくことが大切です。「何かしっかりしたことを言わなくては」と構える必要はありません。はじめは「先生と知り合おう」程度からどうぞお気軽にお話しください。お子さんもお母さんが楽しそうにお話している先生ならばより一層興味も持ち、好きになっていくものです。また、ご家庭の中でも折に触れて先生達の話題を出して、お子さんがより幼稚園に対して親近感を持てるようにしていくのも良いフォローだと思います。お子さんが困った様子を見せているようなときには、「何で?どうして?」と質問攻めにしたり、「~だからよ、もっとこうしなさい」的な指示的な声かけをしたりするよりも、「そうなの。それは困ったわね。明日一緒に先生に相談してみようね!」と言ってあげたほうがお子さんもずっと肯定的に受け止められるはずです。
最後になりますが、新しい環境の中でさまざまなチャレンジをしてくるこども達の疲労も忘れてはいけません。ハイテンションになる、機嫌が悪くなる、わがままになる・・・。これらは代表的な疲労の現われですから、叱ったりせずにゆったりと構えて、静かに遊べるものを用意するなど、十分に休息がとれるようにしてあげましょう。そして、お子さんが話したいようなら十分に時間をかけて聞いてあげましょう。逆にあまり話したくないようなら、そっとしておいてあげましょう。一日幼稚園ですごしてきた情報量とは相当なものです。それを言葉にして、さらに感想も加えながら話すという作業は大人でも難しいですね。こどもの話というものは断片的で、突然で、そこから全体像を想像することはなかなか難しいものです。しかし、自分の発見したもの、うれしかったことなどを一生懸命にお話ししようとしているのですから、そのことに共感して、「お話ししてくれてありがとう。ママ(パパ)嬉しかったよ」とひと言伝えてあげれば「ぼく(わたし)の嬉しいことはママ(パパ)も嬉しいんだ」、「今度もまたお話ししたいな」という気持ちになります。お子さんの話したい気持ちを育んであげるにはよく話を聞いてやること、その話に共感してやることです。
皆さんが選ばれた昭島幼稚園です。これから始まる生活をお子さんと共により主体的に、そしてエンジョイしながら、先生達やお友達、父母の皆さんと良い出会いをしていただきたいと心より願い、また応援をしております。幼稚園はお母さん(お父さん)も安心してすごせる場所なのですから。
園長 石川 勇
2024年3月 幸福感
1年前
◆愛の中で育つ -幸福感-
今年度の保育も残すところあと一週間となりました。今年度もここまで神さまに守られ、父母の皆様と心を合わせて歩んでこられましたことに深心よりの感謝を申し上げます。
毎日の保育を通して、子どもたちは一回りも二回りも大きく成長いたしました。仲間との生活は一人ひとりを勇気づけ、励まし、時にはケンカもありましたが、互いに許しあうことを教えてくれる機会でもありました。困っていたり、泣いていたりした時、差し伸べられたお友達の手に、何人の子どもが勇気をもらい、その優しさに支えられて涙を乗り越えたことでしょう。子どもたちにとって幼稚園の毎日は、まことに「かけがえのない」日々でした。卒業を迎える年長組の子どもたち、お引越等で退園する子どもたちには、この場所で得たたくさんの自信や優しさを胸に、新しい場所でも一人ひとりらしく輝き歩んでいけるように、また進級を迎える子どもたちには、新しい年度も幼稚園で「かけがえのない毎日」を友達と一緒に過ごしながら、さらに大きく成長していけるように心から祈り、また応援しています。
お別れを前にすると、一層「一人ひとりの人生が幸せであってほしい」との願いが強くなります。幸福感は人によって違うのかもしれませんが、与えられた人生を「いきいきと生きること」こそ人間にとっての大きな幸せと言えるのではないでしょうか。マザーテレサの言葉に「人間にとって一番ひどい病気は、誰からも必要とされていないと感じることです。」というものがありますが、年間3万人もの人達が自ら命を絶つ日本、ユニセフの調査によると、なんと日本の子どもの3人に1人は「孤独」を感じているそうです。大人であっても孤独感に包まれながらいきいきと生きられる人などいません。ましてや子どもであればなおさらです。これは本当に深刻な問題であると思います。「誰かに必要とされている」と感じることで、はじめて人は自らを生かし、そしてまた幸せを感じることができるのではないでしょうか。
最後に、星野 富弘さんの詩に「幸せという花があるとすれば その花のつぼみのようなものだろうか 辛いという字がある もう少しで幸せになれそうな気がする」というものがあります。「幸せ」と「辛さ」、一見対極にあるような言葉ですが、決して反対にあるわけではなさそうです。人を育てる業は簡単なものではありません。時には辛いと感じることもあるでしょう。しかし、その辛さと向き合い、ひとつずつ乗り越え、解決していこうとする歩みの先に、「幸せ」は待っているということでしょう。この先まだまだ続く長い子育ての道のりですが、その時々に「心をこめて」、愛と幸せがいっぱいの「楽しい子育て」をしてまいりましょう!
◆今月の聖句 「神の国はあなたがたの間にある」(ルカ17:21)
イエスさまは聖書の中で、神さまの国はここにある、あそこにあるというように目に見えるものではなく、目には見えないけれど「自分とお友達の間にある」とおっしゃっています。不思議なことだけど、うれしいことですね。この1年、2年、3年間の幼稚園でお友達と一緒に大きくなりました。その間も自分とお友達の間には神さまがずっといらっしゃって、やさしく守ってくださったのですね。4月になると皆さんは一つずつ大きなクラスになるし、年長組の人たちは小学校一年生になります。皆さんにはもっとたくさんのお友達ができるし、もっと仲良しのお友達ができるでしょう。新しいクラスや学校でも、神さまが皆さんと新しいお友達との間にいらして下さいます。だから安心して、自信をもって大きくなっていけるのです。
神さまが教えてくださった「平和」、これからも平和をつくりだす一人ひとりでいましょう。ゆずりあう心、支えあう心が平和をつくり出す大切な心ですから、お友達との間に「平和」がいつもあるように心がけて、自分も大切にして過ごしてまいりましょう。そして、これからも神さまに「ありがとうの気持ち」を持って、神さまに「喜んでいただける子ども」として大きくなっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2024年2月 IからWeへ
1年前
◆愛の中で育つ -IからWeへ-
今年度の保育もいよいよ終盤を迎えました。近隣でもインフルエンザなどの流行性疾患が流行っていますが、この時期を特に注意して過ごし、ご家族の健康も含めて皆で健康を守ってまいりましょう。
さて、今月は「IからWeへ」というテーマで楽しい子育てを考えてみたいと思います。子育ての悩みベスト3というと、「子どもの将来についての不安」、「しつけに関する心配」、「親自身の子育てのストレス(叱る、イライラしてしまう)」だそうですが、皆さんはいかがでしょうか。一方で、現代の子育て事情で課題となることとして、「孤独の中の子育て」が指摘されています。核家族化の中で、あるいは地域性の崩壊の中で、家庭の中にも、地域の中にも、「相談したり、頼れたりする存在がない」ところで子育てをしなければならない人が多いということです。
孤独感をいっぱいに抱いて子育てにあたるとすれば、「一つひとつを丁寧に」とか、「待つことが大切」とか、子育てを指南する言葉も、「そうできない現実」にかえって戸惑い、悩み、挫折感すら与える言葉となってしまうでしょう。また、将来に対して、しつけに関して、不安や心配が先に立つほど、叱る、干渉することも多くなってしまいます。理想は、「親も子ものびのびと笑顔いっぱいに過ごしたい」はずが、現実の子育て環境はそうではないというケースが決して少なくないのです。子育ての理想と現実、私たちはこの狭間で子育てにあたっていますが、何とかこの孤独感を払しょくし、子育てが楽しいと思えるようにしたいものです。
私は幼稚園がその問題を解決する一つの糸口になれたらいいと思っています。幼稚園の毎日がお子さんを育てるのみでなく、お子さんを通してお母さんが、あるいはお父さんが、その輪を広げ、共に楽しい子育てに向けて「心と力を合わせられる」仲間へと育っていけるならば、こんなに心強いことはありません。「自分は孤独ではない、夢いっぱいの子どもの将来に向かって歩いて行こう」と思えるような子育てを皆でしていこうではありませんか。
“IからWeへ”、“私の子どもから私たちの子どもへ”、これからも幼稚園を最大限に活用して、お仲間と積極的に出会い、関わり、共に楽しい子育てに向けた日々を過ごしてまいりましょう。
◆今月の聖句 「その賜物を生かして互いに仕えなさい」 (ペテロⅠ 4:10)
神さまは私たち一人ひとりに「賜物」を与えて下さっています。世の中には、頭のいい人、力の強い人、歌声の美しい人、足の速い人、音楽を奏でることができる人、話の上手な人、やさしい人、ユニークな人・・・。いろんな良いところを持った人がいます。みんな一様ではなく、それぞれに違う良いところがあるのです。このように、その人ならではのキラキラ光る良いところを「賜物」といいます。
聖書の言葉には「その賜物を生かして互いに仕えなさい」と書いてあります。互いに仕えるということは、その賜物をお互いのために用いていくということです。自分に与えられている賜物を自分のために使っても、それは神さまのお心ではありません。そうではなくて、自分の賜物を他の誰かのために用いるために神さは私たち一人ひとりに賜物を与えて下さっているのです。例えば、頭のいい人が自分のお金儲けのためにその頭脳を使ったとしても、あるいは力の強い人が威張るためにその力を使ったとしても、神さまはお喜びになりません。もちろん周りの人たちからも喜んでもらえないでしょう。
ノーベル賞という賞があります。これは世界中で「人の役に立った」行いや発見、発明をした人に贈られる大変立派な賞です。世界の平和のために、あるいは人々の暮らしが便利になるように、地球を守るために・・・。たくさんの行いや研究がありますが、この賞を受ける人は、誰もが「人々のために自分の賜物を生かした」人たちです。このように、人のために自分の賜物を用いた時に周りの人たちから感謝され、神さまにも喜んでもらえるのだと思います。
私たち一人ひとりにも神さまはちゃんと賜物を与えて下さっています。これからだんだん大きく成長し大人になっていく中で、自分に与えられている賜物は何かを見つけていきましょう。そして、その賜物を周りの人たちのために用いていける人になっていきましょう。 自分のいいところは、案外自分よりも周りの人の方が知っていたりもします。ずっと一緒にすごしてきた3学期、よくわかりあっている皆さんだからこそ見つけられる、お友達の「良いところ探し」をしていけたらいいですね。 (子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2024年1月 オンリーワン
1年前
◆愛の中で育つ -オンリーワン-
2024年がスタートしました。今年も教職員一同、皆さんと共に「子どもが子どもらしく、のびのびと育つことのできる場」を守り、提供できるよう、心と力を合わせて歩んでいけたらと願っております。皆さまには様々な場面でご協力いただくこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
とりわけ、年度の終わりにあたるこの学期は「共に喜びあう3学期」と位置づけて過ごしていきたいと考えています。4月からの歩みを通してこそ感じられる、また1年間、2年間、3年間の関わりの中でこそ感じられる「自分と友達の成長」を共に喜びあう日々を過ごす中で、その喜びが子どもたち一人ひとりの「自信」となって次なる成長や環境への「意欲と期待」につながってほしいと願っています。
皆さんもよくご存じの「世界に一つだけの花(槇原敬之)」という歌があります。この歌の歌詞には「この中で誰が一番だなんて争うこともしないで、バケツの中誇らしげにシャンと胸を張っている…」とのフレーズがありますが、これらの言葉から、「自分に与えられた賜物(自分らしさ)を十分に生かして自分の花を咲かせるように生きていけばいいんだよ」という作者からのメッセージが伝わってきます。
子どもの成長に対する考え方にも同じことが言えると思います。親としてお子さんを見る時に、周りの子どもと比較して、「あれができていない、これができていない」とお子さんの良い面ではなく、心配や課題ばかりをついつい見てしまいがちですが、そんな時はもしかすると、「一番近くに咲いている我が子の花の美しさに目を留める事を忘れ、他の花ばかりに目が向いている状態」になっているかもしれません。子どもにはそれぞれに咲かせている花の色や形が違います。が、しかし、「どれもが美しい」のです。お子さんが咲かせている花(=世界に一つしかない花)にしっかりと目を留めて、その色や形を受け入れ、好み、愛していくことがその花を「誇らしげにシャンと胸を張らせる」原動力となっていくのではないでしょうか。
幼稚園で咲き誇るたくさんの花を皆で眺めながら、それぞれの美しさに目を留めて、その違いを豊かさとして受け入れ、一つひとつの成長を心から喜びあえる3学期をご一緒に過ごしてまいりましょう。
◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)
ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返します。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。
次の人がその町にやってきました。町の入口に老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。
「人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満を持つ人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行っても周りに不平不安を持ち、悪口を言う人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても肯定的に過ごせる人です。
人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2023年12月 わけっこの精神
1年前
◆愛の中で育つ -わけっこの精神-
活動の2学期もいよいよ残すところあと少しとなりました。秋を楽しみ、実りに感謝し、一つひとつの経験を経て子どもたちは心身ともに大きく成長しています。個人の意欲と他者への思いやりを高められるような意味のある毎日をこれからも過ごしてまいりたいと思います。
アドベントに入りクリスマスを待ち望む時を迎えました。幼稚園でもクリスマスツリーやリースが飾られ、教会にはクリスマスクランツが用意されました。お子さんが持ち帰ったアドベントカレンダーの窓も一つ開けられて、各ご家庭においても少しずつクリスマスの訪れを感じておられることでしょう。どうぞお子さんとご一緒に楽しみながらこの時をお過ごしください。ところで、クリスマスは私たちに「分かちあう」ことを教えてくれる時でもあります。クリスマスカードを送りあったり、またクリスマスのごちそうやケーキは、ホール(全体)を「分けあって」食べたりすることが多いのも「喜びを分かちあおうとする」思いの表れです。
子どもたちの幼稚園生活を観察していると、おもちゃでも何でも、入園したての子どもは「独り占め」しようと友達と取りあい、「いざこざ」が生じることが多いのですが、次第に幼稚園生活に慣れてくると、同じおもちゃでも上手に(平和的に)友達と遊ぶことができるようになります。この成長の根源には「分かちあう」という大切な価値観との出合いと獲得があり、子どもをゆたかに成長させるのだと思います。「独り占め」は争いに、「わけっこ」は平和につながるキーワードであることを思わされる一つの例であります。
私たち大人社会はどうでしょうか。国内外においても「独り占め」をしようとすることによる争いや衝突がなんと多いことでしょう。いくら「平和」を唱えても、独り占めしよう考えている限りそうはならないどころか、争いは激化していく一方でしょう。「わけっこ」の精神こそが「平和」に続く道であると強く思うのです。
私たち大人が子どもたちに残すべきものは「平和な世界」であり、教えるべきものは「人を愛する心」であると思います。そのためには大人が率先して互いに愛しあい、支えあって、喜びや悲しみ、苦しみなどを「分かちあえる」環境を整え、子どもたちに伝え、見せていかなくてはなりません。ご家庭においても、幼稚園においても子どもたちに習い、今後とも「わけっこ」の精神を大切にし、何でも相談し聞きあえる仲間(家族)としてご一緒に過ごしていきたいと思います。
◆今月の聖句 「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)
クリスマス礼拝の時に、教会ではしばしばキャンドルサービス(燭火礼拝)がもたれます。暗い礼拝堂に一つのロウソクの火が灯され、その火が会衆一人ひとりに分け与えられていき、やがてはロウソクの光が明るく礼拝堂を照らすのです。ロウソクの火は光と共に温かさを与えてくれます。おごそかながら温かみのある美しい情景で心地よく、私の大好きな時でもあります。この「はじめの光」こそが世を照らす光としてご降誕なさったイエスさまの「愛の光」です。イエスさまの愛に触れることで、私たちも生きる希望(光)や愛(温かさ)をいただくことができるのだということをこれらロウソクの火の分かちあいを通して感じることができます。
イエスさまは愛と平和を私たちに教えて下さる方であり、人生をどう歩んでいけばいいのかを指し示してくださる方です。私たちは弱い存在で、すぐに自分善がりになったり、感謝を忘れてしまったり、人と比較することでしか自分の幸福度を測れなかったりしますが、祈りや聖書を通してイエスさまはいつも私たちに正しい道を教え、示し続けてくださいます。いうなれば人生の羅針盤ともいえるお方なのです。
私はこの幼稚園で過ごす子どもたちに、神さまと出会い、祈りと出合ってほしいと心から願っています。日々与えられ、護られているからこその健康であり、幸せであることを忘れない大人になってもらいたいと思っています。自分を大切にし、人を思いやれる心を持った人に成長していってくれることを期待しています。そして、どの子どもも「イエスさまの愛の光」に照らされて幸せいっぱいの人生を歩めるよう心の底から祈っています。
今年も、ご家庭の上に、また世界中の人々の上に、「平和で温かいクリスマスの喜び」が訪れますようお祈りしています。
園長 石川 勇
2023年11月 こどもとあそび
1年前
◆愛の中で育つ -こどもと遊び-
今回のテーマは「こどもとあそび」です。良いあそびは子どもの成長を促します。また、あそびの内容は成長に応じて変化します。ご家庭で、また幼稚園で、お子さんがどのように遊んでいるかを知り、理解していくことは子育てにあたるうえでも、お子さんの成長を考えるうえでも大切なポイントであると思いますので、この機会にぜひご一緒に考えてみましょう。
幼児期前期(3歳頃まで)のあそびは、お父さんお母さんを相手に一人で遊具やおもちゃを使って遊ぶことが主です。一つのあそびへの集中時間は短く、次から次へとあそびが変わっていく様子も多くみられます。しかし、幼児期も後期(3歳から6歳)になるにつれ、次第に「友達あそび」ができるようになり、ついにはある一定の時間の中で友達と上手に遊びきることができるようになります。そして同時に友達や仲間との関係が深められていきます。これには幼稚園での生活が大きく影響していることは言うまでもありませんが、この時期に芽生えてくる「友だちへの興味や関心」も大きく関係しているのだろうと思います。友だちへの興味や関心が、一緒に遊ぶという経験を「積み重ねていく」ことで広げられ、高められていき、その結果として関係が深まるのだと思います。幼稚園での毎日はあそびの積み重ねでもあります。
「お友達と仲良く」という言葉を大人はよく口にします。しかし、「友だちあそび」もろくにせずに友だちと仲良くすることなどできるでしょうか。友だちと仲良く遊べるようになるためには、ある種失敗の積み重ねが必要です。その失敗とは、遊びの中で「友達とぶつかる経験」です。しかし、友だちとぶつかるためには「対等の主張」ができなくてはなりません。ですから、まずは自己主張(自分のしたいあそびを見つけ、自分でやってみようと思うこと)を持つことが何よりも大切です。そうして自分の主張と相手の主張がぶつかる事ができるのです。主張がぶつかるとあそびが途切れますし、強いぶつかりあいの場合はケンカになることもあるかもしれません。しかし、それらの過程で子どもは多くのことを学びます。失敗を繰り返さないようにするにはどうするかを体験的に学習するのです。こうして少しずつ「他者理解」ができるようになっていきます。三歩歩いて二歩下がるという言葉のように、うまく遊べたり、失敗したりの日々が子どもたちの成長には必要不可欠なのです。
この過程で大人が心がけたいことは「待つ」、そして「聴く」という関わりではないでしょうか。失敗しないように「指図する」ことよりも、あそびを見守り、お子さんの話によく耳を傾けて、本当はどうしたかったのか、お友達の気持ちはどうだったのか、明日はこうしてみようなど「支え、励ます」姿勢が必要だと思います。成長とともに変化するお子さんのあそび、その変化に合わせた親の関わりを考えてまいりましょう。
◆今月の聖句 「主に賛美の歌をうたい、聖なる御名を唱え、感謝をささげよ」(詩編30:5)
1620年イギリスの清教徒団が、イギリス教会の宗教弾圧を逃れ"メイフラワー号"でアメリカのマサチューセッツ州プリマスに到着しました。上陸した年の冬は寒さがとても厳しく、さまざまな困難にも見舞われ、100人程いた清教徒は半数ほどになってしまいました。翌年、生き残った人たちは先住民であるネイティブ・アメリカン(先住民)に狩猟や農耕を教わり、春夏一生懸命働き、ようやく生き延びることができたのです。その秋の収穫時、清教徒達は教会に集い、会食を催して収穫を喜び、神様に感謝する会を催しました。この席には、恩人である先住民達も招かれました。インディアン達は、お礼に七面鳥や鹿の肉を持って集まり、清教徒と先住民たちは、3日間戸外のテーブルに食物を山と積んで、神様に感謝を捧げ、讃美歌を歌ったそうです。これがThanksgiving Dayの起源です。
今年も収穫を感謝する時を迎えました。今年も野に山にもたらされた「実り」の恩恵を受けてこうして命が与えられていることに感謝し、喜びをもって毎日を過ごしていきたいものです。特に都市型のライフスタイルにあっては、収穫の喜びにあずかるチャンスも滅多にあるものではないと思いますので、努めて土に触れることや、自然と触れ合う機会をもつことが大切であるように思います。
幼稚園でも収穫感謝の取り組みがもたれますが、おいも掘りや遠足といった、「実りや自然と直接触れ合う体験」が、この感謝につながる貴重な体験であると思います。どうぞご家庭でも様々な工夫のもと秋の実りを感謝し、楽しんでお過ごしください。
園長 石川 勇
2023年10月 秋・冬の楽しみ方
1年前
◆愛の中で育つ -秋・冬の楽しみ方-
秋らしく過ごしやすい日々となりました。10月に入り、プレーデーなどの大きな取り組みも予定されていますが、これらの機会を十分に活かしあって子ども達との生活に活力を与えていきたいと考えています。ご家庭においても、お子さんの体験を大いに受容し、祝福を与えていただきますようお願い申し上げます。
さて、戸外に出る機会の多い春、夏、初秋と比べ、晩秋から冬にかけてはついつい室内に閉じこもりがちになる季節です。寒さが一番の原因でしょうし、取り立てて自然の特徴(春は花、夏は虫や水、秋は木の実など)がないと考えがちな季節であるからかもしれません。しかし、この季節ならではの楽しみ方は意外と多いのです。今月は、「秋・冬の楽しみ方」の一例をご紹介させていただき、この季節を見直すきっかけにできれば幸いに思います。皆さん同士でも是非多くのアイディアを出し合って「ゆたかな秋冬」を過ごしてまいりましょう。
<秋冬の戸外活動必需品> これだけは持っておこう
・底のしっかりした靴 ・厚めの靴下 ・手袋(五本指) ・マフラー ・ニットの帽子
※冷え対策は、足元、首筋、背中を重点的に。
<秋の自然の特徴>
紅葉、木の実が落ちる、秋の虫、作物の収穫など
紅葉:色付きを目で楽しむ、写真を撮る、拾った葉を紙に貼って楽しむ・・・
木の実:拾う、集めたもので遊ぶ(小枝や木の実を使って工作、ドングリゴマ、ネックレス、パチンコ、
まつぼっくりでクリスマスツリーなど)
秋の虫:コオロギ、鈴虫、キリギリスなど、鳴き声を調べていって聞き比べるのも楽しい
作物の収穫:みかん、りんご、大根、白菜など
<冬の自然の特徴>
落ち葉、北風、空気が澄む、気温が低い、雪など
落ち葉:落ち葉のベッド、大きな葉っぱでお面作り、焼き芋など
※木に葉が少ないという事は、バードウォッチングにも適している
北風:たこ作り、たこあげなど
空気が澄む:高いところから眺望を楽しむ、寝そべって空を見上げる、星空観察など
気温が低い:氷作り、外気温を利用して冷凍ミカン、シャーベットなどのデザート作り
雪 :雪あそび、スキー(スノーシュー、歩くスキーもお勧め)、スケートなど
寒い時の活動は、「暖」を上手に組み入れるのがコツです。例えば、冬のハイキングを楽しみ、ゴールでお風呂に入る(露天風呂があれば最高)、お昼を野外料理にして暖かなものを食べる、焚き火をする・・・など、事前に計画を立て、場所選びをしておくと楽しさが倍増します。近所で遊ぶ場合でも、からだを動かして遊ぶ、遊ぶ時間を短くするなどの工夫で十分満喫できます。(空気が乾く季節です。手洗いうがいは念入りに!)
◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)
ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返しました。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。
次の人がその町にやってきました。町の入口に同じ老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。
人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満ばかり言う人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行ってもうまくなじめない人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的な人であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても幸せに過ごせる人です。
人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2023年9月 活動の二学期
1年前
◆愛の中で育つ -活動の二学期-
長い夏休みも終わり、二学期が始まりました。この二学期は、「活動の二学期」と位置づけてすごしてまいります。季節も夏から秋、そして冬へと移りゆく中で、自然の恵みにもたくさん触れながら、心も身体もいっぱいに使って過ごしていきたいと思います。以下にトピックスをご紹介し、そのねらいなどをお伝えします。しかし、何よりも大切なのはこれらの体験を含む毎日の生活です。どうぞ父母会クラス会などで「子どもたちは、今この時をどのように楽しみ、過ごしているのか」をよく受け取っていただきたいと思います。父母会の時も、益々豊かな時となることを期待しております。
▷プレーデー(10/11)
広い場所で思い切り身体を使って遊びましょう。走ったり、踊ったり、自分の身体を目一杯使って遊ぶことは楽しく気持ちの良いことです。お子様とご一緒にご家族の皆さまもどうぞ「楽しむ気持ち」をたくさん持ってご参加ください。
▷実りの秋、収穫の秋(秋の遠足など)
秋の訪れはいろいろなところで感じることができますが、子どもたちにとって身近に感じられるのは、やはり実際に目で見、手に取る直接の経験でしょう。この秋もたくさん遠足に出かけ、秋の虫、どんぐりや木の実、紅葉や落葉、おいもほりなど、様々な場所で秋の訪れや実りに触れる経験をしたいと思います。
▷収穫感謝祭(礼拝:11/20 食事会:11/21)
Thanksgiving Day はアメリカの祝日にもなっている記念日でありますが、その年の収穫と与えられている糧に感謝を捧げる時でもあります。幼稚園でも各ご家庭から野菜や果物などを一品持ち寄り、子どもたちと神さまから与えられている恵みに感謝をお捧げし、翌日にそれらを材料としたカレーパーティーの時をもっています。秋の恵みにたくさん触れることによって、感謝の気持ちを多く育みたいと願っています。
▷クリスマス(礼拝:12/15 祝会12/19・20)
イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマス。子どもたちは日頃からお祈りやお話を通してイエスさまのお人柄に触れていますが、クリスマスはその大好きなイエスさまを私たちのもとに遣わしてくださった神さまに感謝を捧げる時です。幼稚園のクリスマスは全園児で礼拝を捧げ、祝会ではご家族の皆様と共にクリスマスをお祝いします。愛と平和を教えて下さったイエスさまのご降誕を、私たちも愛と平和に満ちた心で、感謝をもって迎えたいと思います。
◆今月の聖句 「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5:9)
平和とは、みんなが争うのではなくて、みんながやさしい気持ちをもって支え合い、お互いを大切にしあうことを言います。人と人とが争うと「言い争い」や「ケンカ」となりますし、国と国とが争うと「戦争」となってしまうことさえあります。神さまはこの世界をお創りになられた方であり、私たちも神さまに創られた一人ひとりです。神さまは私たちが自分勝手な考えでお互いに争い、傷つけあうことを望んでおられるでしょうか?きっとそうではなくて、私たちがお互いに助け合って、大切にしあう、「平和な世界」を作ることを望んでおられると思います。
平和を実現するとは、平和を作り出すということです。私たち一人ひとりが「平和を作り出す」気持ちを持って毎日の生活を過ごすことが大切なのです。そのためには「相手の気持ち」に気づいたり、その人の立場になって考えたりすることが大事ですし、みんなで心や力を合わせることも大切です。
これからも、お家では家族に対して、幼稚園でもお友だちや先生に対して、「みんなが平和でいられるように」考えてすごせる皆さんでいましょう。そして、神様に喜んでいただける行いができる子どもとして大きくなっていきましょう。 (子どもの礼拝メッセージ要旨)
園長 石川 勇
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