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2024年4月 安心できる環境作り
12ヶ月前
◆より良い幼児期を目指して -安心できる環境作り-
いよいよ2024年度の保育がスタートしました。ご入園、ご進級を心よりお慶び申し上げます。今年度もこども一人ひとりにしっかりと目と心を向けて保育にあたってまいりたいと教職員一同思いを新たにしているところでありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今月は「安心できる環境作り」という視点でご一緒に考えてみたいと思います。春は環境の変化が大きい季節です。新しく幼稚園に入園する、進級児であってもクラスや先生が替わる、新しい友達と出会うなど、お子さんにとってこの環境の変化は大人が想像するよりもはるかに大きいかもしれません。この時期、こどもたちは期待を持ちつつも、同時に不安や戸惑いも抱いているということを周りの大人がしっかり理解しておくことが大切です。新しい環境に慣れるということは、言い換えれば、新しい環境においても「安心」してすごせるようになるということであり、幼稚園はもとよりご家庭においても、新しい環境の中でお子さんが不安や戸惑いを乗り越えて「安心」していけるように環境や関わりを工夫してまいりましょう。
“お子さんが安心して幼稚園生活をすごす”上で大切なのは、「園と家庭の連携」と「フォローアップ」であると思います。お子さんが新しい環境(場所、人、生活スタイルなど)に順応していくには一定の時間が必要であり、幼稚園では担任の先生がその一つひとつに丁寧に関わり、楽しさはもちろん、戸惑いや不安もこどもたちと一緒に乗り越えていきます。何せ初めての集団生活なのですから、幼稚園で出会うもののほとんどが初めての経験であり、困ったり、つまずいたりすることもしばしばです。しかし、先生の見守りや援助の中、何度も繰り返し経験することでそれらを乗り越え、やがては幼稚園を自分の場所としていきます。ですから、こどもたちにとって担任の先生は“幼稚園でのお母さん”と言ってもいいくらい「頼りになる」、「全信頼を寄せられる」存在であると言えるでしょう。園と家庭の連携とは、特に担任の先生とお母さん(お父さん)との連携であり、お子さんを中心において両者が手を取り合うことです。そのためにまずは担任の先生との間に良好な関係を築き、なんでも相談できる間柄にしておくことが大切です。「何かしっかりしたことを言わなくては」と構える必要はありません。はじめは「先生と知り合おう」程度からどうぞお気軽にお話しください。お子さんもお母さんが楽しそうにお話している先生ならばより一層興味も持ち、好きになっていくものです。また、ご家庭の中でも折に触れて先生達の話題を出して、お子さんがより幼稚園に対して親近感を持てるようにしていくのも良いフォローだと思います。お子さんが困った様子を見せているようなときには、「何で?どうして?」と質問攻めにしたり、「~だからよ、もっとこうしなさい」的な指示的な声かけをしたりするよりも、「そうなの。それは困ったわね。明日一緒に先生に相談してみようね!」と言ってあげたほうがお子さんもずっと肯定的に受け止められるはずです。
最後になりますが、新しい環境の中でさまざまなチャレンジをしてくるこども達の疲労も忘れてはいけません。ハイテンションになる、機嫌が悪くなる、わがままになる・・・。これらは代表的な疲労の現われですから、叱ったりせずにゆったりと構えて、静かに遊べるものを用意するなど、十分に休息がとれるようにしてあげましょう。そして、お子さんが話したいようなら十分に時間をかけて聞いてあげましょう。逆にあまり話したくないようなら、そっとしておいてあげましょう。一日幼稚園ですごしてきた情報量とは相当なものです。それを言葉にして、さらに感想も加えながら話すという作業は大人でも難しいですね。こどもの話というものは断片的で、突然で、そこから全体像を想像することはなかなか難しいものです。しかし、自分の発見したもの、うれしかったことなどを一生懸命にお話ししようとしているのですから、そのことに共感して、「お話ししてくれてありがとう。ママ(パパ)嬉しかったよ」とひと言伝えてあげれば「ぼく(わたし)の嬉しいことはママ(パパ)も嬉しいんだ」、「今度もまたお話ししたいな」という気持ちになります。お子さんの話したい気持ちを育んであげるにはよく話を聞いてやること、その話に共感してやることです。
皆さんが選ばれた昭島幼稚園です。これから始まる生活をお子さんと共により主体的に、そしてエンジョイしながら、先生達やお友達、父母の皆さんと良い出会いをしていただきたいと心より願い、また応援をしております。幼稚園はお母さん(お父さん)も安心してすごせる場所なのですから。
園長 石川 勇
2024年3月 幸福感
1年前
◆愛の中で育つ -幸福感-
今年度の保育も残すところあと一週間となりました。今年度もここまで神さまに守られ、父母の皆様と心を合わせて歩んでこられましたことに深心よりの感謝を申し上げます。
毎日の保育を通して、子どもたちは一回りも二回りも大きく成長いたしました。仲間との生活は一人ひとりを勇気づけ、励まし、時にはケンカもありましたが、互いに許しあうことを教えてくれる機会でもありました。困っていたり、泣いていたりした時、差し伸べられたお友達の手に、何人の子どもが勇気をもらい、その優しさに支えられて涙を乗り越えたことでしょう。子どもたちにとって幼稚園の毎日は、まことに「かけがえのない」日々でした。卒業を迎える年長組の子どもたち、お引越等で退園する子どもたちには、この場所で得たたくさんの自信や優しさを胸に、新しい場所でも一人ひとりらしく輝き歩んでいけるように、また進級を迎える子どもたちには、新しい年度も幼稚園で「かけがえのない毎日」を友達と一緒に過ごしながら、さらに大きく成長していけるように心から祈り、また応援しています。
お別れを前にすると、一層「一人ひとりの人生が幸せであってほしい」との願いが強くなります。幸福感は人によって違うのかもしれませんが、与えられた人生を「いきいきと生きること」こそ人間にとっての大きな幸せと言えるのではないでしょうか。マザーテレサの言葉に「人間にとって一番ひどい病気は、誰からも必要とされていないと感じることです。」というものがありますが、年間3万人もの人達が自ら命を絶つ日本、ユニセフの調査によると、なんと日本の子どもの3人に1人は「孤独」を感じているそうです。大人であっても孤独感に包まれながらいきいきと生きられる人などいません。ましてや子どもであればなおさらです。これは本当に深刻な問題であると思います。「誰かに必要とされている」と感じることで、はじめて人は自らを生かし、そしてまた幸せを感じることができるのではないでしょうか。
最後に、星野 富弘さんの詩に「幸せという花があるとすれば その花のつぼみのようなものだろうか 辛いという字がある もう少しで幸せになれそうな気がする」というものがあります。「幸せ」と「辛さ」、一見対極にあるような言葉ですが、決して反対にあるわけではなさそうです。人を育てる業は簡単なものではありません。時には辛いと感じることもあるでしょう。しかし、その辛さと向き合い、ひとつずつ乗り越え、解決していこうとする歩みの先に、「幸せ」は待っているということでしょう。この先まだまだ続く長い子育ての道のりですが、その時々に「心をこめて」、愛と幸せがいっぱいの「楽しい子育て」をしてまいりましょう!
◆今月の聖句 「神の国はあなたがたの間にある」(ルカ17:21)
イエスさまは聖書の中で、神さまの国はここにある、あそこにあるというように目に見えるものではなく、目には見えないけれど「自分とお友達の間にある」とおっしゃっています。不思議なことだけど、うれしいことですね。この1年、2年、3年間の幼稚園でお友達と一緒に大きくなりました。その間も自分とお友達の間には神さまがずっといらっしゃって、やさしく守ってくださったのですね。4月になると皆さんは一つずつ大きなクラスになるし、年長組の人たちは小学校一年生になります。皆さんにはもっとたくさんのお友達ができるし、もっと仲良しのお友達ができるでしょう。新しいクラスや学校でも、神さまが皆さんと新しいお友達との間にいらして下さいます。だから安心して、自信をもって大きくなっていけるのです。
神さまが教えてくださった「平和」、これからも平和をつくりだす一人ひとりでいましょう。ゆずりあう心、支えあう心が平和をつくり出す大切な心ですから、お友達との間に「平和」がいつもあるように心がけて、自分も大切にして過ごしてまいりましょう。そして、これからも神さまに「ありがとうの気持ち」を持って、神さまに「喜んでいただける子ども」として大きくなっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2024年2月 IからWeへ
1年前
◆愛の中で育つ -IからWeへ-
今年度の保育もいよいよ終盤を迎えました。近隣でもインフルエンザなどの流行性疾患が流行っていますが、この時期を特に注意して過ごし、ご家族の健康も含めて皆で健康を守ってまいりましょう。
さて、今月は「IからWeへ」というテーマで楽しい子育てを考えてみたいと思います。子育ての悩みベスト3というと、「子どもの将来についての不安」、「しつけに関する心配」、「親自身の子育てのストレス(叱る、イライラしてしまう)」だそうですが、皆さんはいかがでしょうか。一方で、現代の子育て事情で課題となることとして、「孤独の中の子育て」が指摘されています。核家族化の中で、あるいは地域性の崩壊の中で、家庭の中にも、地域の中にも、「相談したり、頼れたりする存在がない」ところで子育てをしなければならない人が多いということです。
孤独感をいっぱいに抱いて子育てにあたるとすれば、「一つひとつを丁寧に」とか、「待つことが大切」とか、子育てを指南する言葉も、「そうできない現実」にかえって戸惑い、悩み、挫折感すら与える言葉となってしまうでしょう。また、将来に対して、しつけに関して、不安や心配が先に立つほど、叱る、干渉することも多くなってしまいます。理想は、「親も子ものびのびと笑顔いっぱいに過ごしたい」はずが、現実の子育て環境はそうではないというケースが決して少なくないのです。子育ての理想と現実、私たちはこの狭間で子育てにあたっていますが、何とかこの孤独感を払しょくし、子育てが楽しいと思えるようにしたいものです。
私は幼稚園がその問題を解決する一つの糸口になれたらいいと思っています。幼稚園の毎日がお子さんを育てるのみでなく、お子さんを通してお母さんが、あるいはお父さんが、その輪を広げ、共に楽しい子育てに向けて「心と力を合わせられる」仲間へと育っていけるならば、こんなに心強いことはありません。「自分は孤独ではない、夢いっぱいの子どもの将来に向かって歩いて行こう」と思えるような子育てを皆でしていこうではありませんか。
“IからWeへ”、“私の子どもから私たちの子どもへ”、これからも幼稚園を最大限に活用して、お仲間と積極的に出会い、関わり、共に楽しい子育てに向けた日々を過ごしてまいりましょう。
◆今月の聖句 「その賜物を生かして互いに仕えなさい」 (ペテロⅠ 4:10)
神さまは私たち一人ひとりに「賜物」を与えて下さっています。世の中には、頭のいい人、力の強い人、歌声の美しい人、足の速い人、音楽を奏でることができる人、話の上手な人、やさしい人、ユニークな人・・・。いろんな良いところを持った人がいます。みんな一様ではなく、それぞれに違う良いところがあるのです。このように、その人ならではのキラキラ光る良いところを「賜物」といいます。
聖書の言葉には「その賜物を生かして互いに仕えなさい」と書いてあります。互いに仕えるということは、その賜物をお互いのために用いていくということです。自分に与えられている賜物を自分のために使っても、それは神さまのお心ではありません。そうではなくて、自分の賜物を他の誰かのために用いるために神さは私たち一人ひとりに賜物を与えて下さっているのです。例えば、頭のいい人が自分のお金儲けのためにその頭脳を使ったとしても、あるいは力の強い人が威張るためにその力を使ったとしても、神さまはお喜びになりません。もちろん周りの人たちからも喜んでもらえないでしょう。
ノーベル賞という賞があります。これは世界中で「人の役に立った」行いや発見、発明をした人に贈られる大変立派な賞です。世界の平和のために、あるいは人々の暮らしが便利になるように、地球を守るために・・・。たくさんの行いや研究がありますが、この賞を受ける人は、誰もが「人々のために自分の賜物を生かした」人たちです。このように、人のために自分の賜物を用いた時に周りの人たちから感謝され、神さまにも喜んでもらえるのだと思います。
私たち一人ひとりにも神さまはちゃんと賜物を与えて下さっています。これからだんだん大きく成長し大人になっていく中で、自分に与えられている賜物は何かを見つけていきましょう。そして、その賜物を周りの人たちのために用いていける人になっていきましょう。 自分のいいところは、案外自分よりも周りの人の方が知っていたりもします。ずっと一緒にすごしてきた3学期、よくわかりあっている皆さんだからこそ見つけられる、お友達の「良いところ探し」をしていけたらいいですね。 (子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2024年1月 オンリーワン
1年前
◆愛の中で育つ -オンリーワン-
2024年がスタートしました。今年も教職員一同、皆さんと共に「子どもが子どもらしく、のびのびと育つことのできる場」を守り、提供できるよう、心と力を合わせて歩んでいけたらと願っております。皆さまには様々な場面でご協力いただくこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
とりわけ、年度の終わりにあたるこの学期は「共に喜びあう3学期」と位置づけて過ごしていきたいと考えています。4月からの歩みを通してこそ感じられる、また1年間、2年間、3年間の関わりの中でこそ感じられる「自分と友達の成長」を共に喜びあう日々を過ごす中で、その喜びが子どもたち一人ひとりの「自信」となって次なる成長や環境への「意欲と期待」につながってほしいと願っています。
皆さんもよくご存じの「世界に一つだけの花(槇原敬之)」という歌があります。この歌の歌詞には「この中で誰が一番だなんて争うこともしないで、バケツの中誇らしげにシャンと胸を張っている…」とのフレーズがありますが、これらの言葉から、「自分に与えられた賜物(自分らしさ)を十分に生かして自分の花を咲かせるように生きていけばいいんだよ」という作者からのメッセージが伝わってきます。
子どもの成長に対する考え方にも同じことが言えると思います。親としてお子さんを見る時に、周りの子どもと比較して、「あれができていない、これができていない」とお子さんの良い面ではなく、心配や課題ばかりをついつい見てしまいがちですが、そんな時はもしかすると、「一番近くに咲いている我が子の花の美しさに目を留める事を忘れ、他の花ばかりに目が向いている状態」になっているかもしれません。子どもにはそれぞれに咲かせている花の色や形が違います。が、しかし、「どれもが美しい」のです。お子さんが咲かせている花(=世界に一つしかない花)にしっかりと目を留めて、その色や形を受け入れ、好み、愛していくことがその花を「誇らしげにシャンと胸を張らせる」原動力となっていくのではないでしょうか。
幼稚園で咲き誇るたくさんの花を皆で眺めながら、それぞれの美しさに目を留めて、その違いを豊かさとして受け入れ、一つひとつの成長を心から喜びあえる3学期をご一緒に過ごしてまいりましょう。
◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)
ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返します。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。
次の人がその町にやってきました。町の入口に老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。
「人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満を持つ人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行っても周りに不平不安を持ち、悪口を言う人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても肯定的に過ごせる人です。
人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2023年12月 わけっこの精神
1年前
◆愛の中で育つ -わけっこの精神-
活動の2学期もいよいよ残すところあと少しとなりました。秋を楽しみ、実りに感謝し、一つひとつの経験を経て子どもたちは心身ともに大きく成長しています。個人の意欲と他者への思いやりを高められるような意味のある毎日をこれからも過ごしてまいりたいと思います。
アドベントに入りクリスマスを待ち望む時を迎えました。幼稚園でもクリスマスツリーやリースが飾られ、教会にはクリスマスクランツが用意されました。お子さんが持ち帰ったアドベントカレンダーの窓も一つ開けられて、各ご家庭においても少しずつクリスマスの訪れを感じておられることでしょう。どうぞお子さんとご一緒に楽しみながらこの時をお過ごしください。ところで、クリスマスは私たちに「分かちあう」ことを教えてくれる時でもあります。クリスマスカードを送りあったり、またクリスマスのごちそうやケーキは、ホール(全体)を「分けあって」食べたりすることが多いのも「喜びを分かちあおうとする」思いの表れです。
子どもたちの幼稚園生活を観察していると、おもちゃでも何でも、入園したての子どもは「独り占め」しようと友達と取りあい、「いざこざ」が生じることが多いのですが、次第に幼稚園生活に慣れてくると、同じおもちゃでも上手に(平和的に)友達と遊ぶことができるようになります。この成長の根源には「分かちあう」という大切な価値観との出合いと獲得があり、子どもをゆたかに成長させるのだと思います。「独り占め」は争いに、「わけっこ」は平和につながるキーワードであることを思わされる一つの例であります。
私たち大人社会はどうでしょうか。国内外においても「独り占め」をしようとすることによる争いや衝突がなんと多いことでしょう。いくら「平和」を唱えても、独り占めしよう考えている限りそうはならないどころか、争いは激化していく一方でしょう。「わけっこ」の精神こそが「平和」に続く道であると強く思うのです。
私たち大人が子どもたちに残すべきものは「平和な世界」であり、教えるべきものは「人を愛する心」であると思います。そのためには大人が率先して互いに愛しあい、支えあって、喜びや悲しみ、苦しみなどを「分かちあえる」環境を整え、子どもたちに伝え、見せていかなくてはなりません。ご家庭においても、幼稚園においても子どもたちに習い、今後とも「わけっこ」の精神を大切にし、何でも相談し聞きあえる仲間(家族)としてご一緒に過ごしていきたいと思います。
◆今月の聖句 「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)
クリスマス礼拝の時に、教会ではしばしばキャンドルサービス(燭火礼拝)がもたれます。暗い礼拝堂に一つのロウソクの火が灯され、その火が会衆一人ひとりに分け与えられていき、やがてはロウソクの光が明るく礼拝堂を照らすのです。ロウソクの火は光と共に温かさを与えてくれます。おごそかながら温かみのある美しい情景で心地よく、私の大好きな時でもあります。この「はじめの光」こそが世を照らす光としてご降誕なさったイエスさまの「愛の光」です。イエスさまの愛に触れることで、私たちも生きる希望(光)や愛(温かさ)をいただくことができるのだということをこれらロウソクの火の分かちあいを通して感じることができます。
イエスさまは愛と平和を私たちに教えて下さる方であり、人生をどう歩んでいけばいいのかを指し示してくださる方です。私たちは弱い存在で、すぐに自分善がりになったり、感謝を忘れてしまったり、人と比較することでしか自分の幸福度を測れなかったりしますが、祈りや聖書を通してイエスさまはいつも私たちに正しい道を教え、示し続けてくださいます。いうなれば人生の羅針盤ともいえるお方なのです。
私はこの幼稚園で過ごす子どもたちに、神さまと出会い、祈りと出合ってほしいと心から願っています。日々与えられ、護られているからこその健康であり、幸せであることを忘れない大人になってもらいたいと思っています。自分を大切にし、人を思いやれる心を持った人に成長していってくれることを期待しています。そして、どの子どもも「イエスさまの愛の光」に照らされて幸せいっぱいの人生を歩めるよう心の底から祈っています。
今年も、ご家庭の上に、また世界中の人々の上に、「平和で温かいクリスマスの喜び」が訪れますようお祈りしています。
園長 石川 勇
2023年11月 こどもとあそび
1年前
◆愛の中で育つ -こどもと遊び-
今回のテーマは「こどもとあそび」です。良いあそびは子どもの成長を促します。また、あそびの内容は成長に応じて変化します。ご家庭で、また幼稚園で、お子さんがどのように遊んでいるかを知り、理解していくことは子育てにあたるうえでも、お子さんの成長を考えるうえでも大切なポイントであると思いますので、この機会にぜひご一緒に考えてみましょう。
幼児期前期(3歳頃まで)のあそびは、お父さんお母さんを相手に一人で遊具やおもちゃを使って遊ぶことが主です。一つのあそびへの集中時間は短く、次から次へとあそびが変わっていく様子も多くみられます。しかし、幼児期も後期(3歳から6歳)になるにつれ、次第に「友達あそび」ができるようになり、ついにはある一定の時間の中で友達と上手に遊びきることができるようになります。そして同時に友達や仲間との関係が深められていきます。これには幼稚園での生活が大きく影響していることは言うまでもありませんが、この時期に芽生えてくる「友だちへの興味や関心」も大きく関係しているのだろうと思います。友だちへの興味や関心が、一緒に遊ぶという経験を「積み重ねていく」ことで広げられ、高められていき、その結果として関係が深まるのだと思います。幼稚園での毎日はあそびの積み重ねでもあります。
「お友達と仲良く」という言葉を大人はよく口にします。しかし、「友だちあそび」もろくにせずに友だちと仲良くすることなどできるでしょうか。友だちと仲良く遊べるようになるためには、ある種失敗の積み重ねが必要です。その失敗とは、遊びの中で「友達とぶつかる経験」です。しかし、友だちとぶつかるためには「対等の主張」ができなくてはなりません。ですから、まずは自己主張(自分のしたいあそびを見つけ、自分でやってみようと思うこと)を持つことが何よりも大切です。そうして自分の主張と相手の主張がぶつかる事ができるのです。主張がぶつかるとあそびが途切れますし、強いぶつかりあいの場合はケンカになることもあるかもしれません。しかし、それらの過程で子どもは多くのことを学びます。失敗を繰り返さないようにするにはどうするかを体験的に学習するのです。こうして少しずつ「他者理解」ができるようになっていきます。三歩歩いて二歩下がるという言葉のように、うまく遊べたり、失敗したりの日々が子どもたちの成長には必要不可欠なのです。
この過程で大人が心がけたいことは「待つ」、そして「聴く」という関わりではないでしょうか。失敗しないように「指図する」ことよりも、あそびを見守り、お子さんの話によく耳を傾けて、本当はどうしたかったのか、お友達の気持ちはどうだったのか、明日はこうしてみようなど「支え、励ます」姿勢が必要だと思います。成長とともに変化するお子さんのあそび、その変化に合わせた親の関わりを考えてまいりましょう。
◆今月の聖句 「主に賛美の歌をうたい、聖なる御名を唱え、感謝をささげよ」(詩編30:5)
1620年イギリスの清教徒団が、イギリス教会の宗教弾圧を逃れ"メイフラワー号"でアメリカのマサチューセッツ州プリマスに到着しました。上陸した年の冬は寒さがとても厳しく、さまざまな困難にも見舞われ、100人程いた清教徒は半数ほどになってしまいました。翌年、生き残った人たちは先住民であるネイティブ・アメリカン(先住民)に狩猟や農耕を教わり、春夏一生懸命働き、ようやく生き延びることができたのです。その秋の収穫時、清教徒達は教会に集い、会食を催して収穫を喜び、神様に感謝する会を催しました。この席には、恩人である先住民達も招かれました。インディアン達は、お礼に七面鳥や鹿の肉を持って集まり、清教徒と先住民たちは、3日間戸外のテーブルに食物を山と積んで、神様に感謝を捧げ、讃美歌を歌ったそうです。これがThanksgiving Dayの起源です。
今年も収穫を感謝する時を迎えました。今年も野に山にもたらされた「実り」の恩恵を受けてこうして命が与えられていることに感謝し、喜びをもって毎日を過ごしていきたいものです。特に都市型のライフスタイルにあっては、収穫の喜びにあずかるチャンスも滅多にあるものではないと思いますので、努めて土に触れることや、自然と触れ合う機会をもつことが大切であるように思います。
幼稚園でも収穫感謝の取り組みがもたれますが、おいも掘りや遠足といった、「実りや自然と直接触れ合う体験」が、この感謝につながる貴重な体験であると思います。どうぞご家庭でも様々な工夫のもと秋の実りを感謝し、楽しんでお過ごしください。
園長 石川 勇
2023年10月 秋・冬の楽しみ方
1年前
◆愛の中で育つ -秋・冬の楽しみ方-
秋らしく過ごしやすい日々となりました。10月に入り、プレーデーなどの大きな取り組みも予定されていますが、これらの機会を十分に活かしあって子ども達との生活に活力を与えていきたいと考えています。ご家庭においても、お子さんの体験を大いに受容し、祝福を与えていただきますようお願い申し上げます。
さて、戸外に出る機会の多い春、夏、初秋と比べ、晩秋から冬にかけてはついつい室内に閉じこもりがちになる季節です。寒さが一番の原因でしょうし、取り立てて自然の特徴(春は花、夏は虫や水、秋は木の実など)がないと考えがちな季節であるからかもしれません。しかし、この季節ならではの楽しみ方は意外と多いのです。今月は、「秋・冬の楽しみ方」の一例をご紹介させていただき、この季節を見直すきっかけにできれば幸いに思います。皆さん同士でも是非多くのアイディアを出し合って「ゆたかな秋冬」を過ごしてまいりましょう。
<秋冬の戸外活動必需品> これだけは持っておこう
・底のしっかりした靴 ・厚めの靴下 ・手袋(五本指) ・マフラー ・ニットの帽子
※冷え対策は、足元、首筋、背中を重点的に。
<秋の自然の特徴>
紅葉、木の実が落ちる、秋の虫、作物の収穫など
紅葉:色付きを目で楽しむ、写真を撮る、拾った葉を紙に貼って楽しむ・・・
木の実:拾う、集めたもので遊ぶ(小枝や木の実を使って工作、ドングリゴマ、ネックレス、パチンコ、
まつぼっくりでクリスマスツリーなど)
秋の虫:コオロギ、鈴虫、キリギリスなど、鳴き声を調べていって聞き比べるのも楽しい
作物の収穫:みかん、りんご、大根、白菜など
<冬の自然の特徴>
落ち葉、北風、空気が澄む、気温が低い、雪など
落ち葉:落ち葉のベッド、大きな葉っぱでお面作り、焼き芋など
※木に葉が少ないという事は、バードウォッチングにも適している
北風:たこ作り、たこあげなど
空気が澄む:高いところから眺望を楽しむ、寝そべって空を見上げる、星空観察など
気温が低い:氷作り、外気温を利用して冷凍ミカン、シャーベットなどのデザート作り
雪 :雪あそび、スキー(スノーシュー、歩くスキーもお勧め)、スケートなど
寒い時の活動は、「暖」を上手に組み入れるのがコツです。例えば、冬のハイキングを楽しみ、ゴールでお風呂に入る(露天風呂があれば最高)、お昼を野外料理にして暖かなものを食べる、焚き火をする・・・など、事前に計画を立て、場所選びをしておくと楽しさが倍増します。近所で遊ぶ場合でも、からだを動かして遊ぶ、遊ぶ時間を短くするなどの工夫で十分満喫できます。(空気が乾く季節です。手洗いうがいは念入りに!)
◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)
ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返しました。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。
次の人がその町にやってきました。町の入口に同じ老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。
人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満ばかり言う人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行ってもうまくなじめない人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的な人であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても幸せに過ごせる人です。
人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
2023年9月 活動の二学期
1年前
◆愛の中で育つ -活動の二学期-
長い夏休みも終わり、二学期が始まりました。この二学期は、「活動の二学期」と位置づけてすごしてまいります。季節も夏から秋、そして冬へと移りゆく中で、自然の恵みにもたくさん触れながら、心も身体もいっぱいに使って過ごしていきたいと思います。以下にトピックスをご紹介し、そのねらいなどをお伝えします。しかし、何よりも大切なのはこれらの体験を含む毎日の生活です。どうぞ父母会クラス会などで「子どもたちは、今この時をどのように楽しみ、過ごしているのか」をよく受け取っていただきたいと思います。父母会の時も、益々豊かな時となることを期待しております。
▷プレーデー(10/11)
広い場所で思い切り身体を使って遊びましょう。走ったり、踊ったり、自分の身体を目一杯使って遊ぶことは楽しく気持ちの良いことです。お子様とご一緒にご家族の皆さまもどうぞ「楽しむ気持ち」をたくさん持ってご参加ください。
▷実りの秋、収穫の秋(秋の遠足など)
秋の訪れはいろいろなところで感じることができますが、子どもたちにとって身近に感じられるのは、やはり実際に目で見、手に取る直接の経験でしょう。この秋もたくさん遠足に出かけ、秋の虫、どんぐりや木の実、紅葉や落葉、おいもほりなど、様々な場所で秋の訪れや実りに触れる経験をしたいと思います。
▷収穫感謝祭(礼拝:11/20 食事会:11/21)
Thanksgiving Day はアメリカの祝日にもなっている記念日でありますが、その年の収穫と与えられている糧に感謝を捧げる時でもあります。幼稚園でも各ご家庭から野菜や果物などを一品持ち寄り、子どもたちと神さまから与えられている恵みに感謝をお捧げし、翌日にそれらを材料としたカレーパーティーの時をもっています。秋の恵みにたくさん触れることによって、感謝の気持ちを多く育みたいと願っています。
▷クリスマス(礼拝:12/15 祝会12/19・20)
イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマス。子どもたちは日頃からお祈りやお話を通してイエスさまのお人柄に触れていますが、クリスマスはその大好きなイエスさまを私たちのもとに遣わしてくださった神さまに感謝を捧げる時です。幼稚園のクリスマスは全園児で礼拝を捧げ、祝会ではご家族の皆様と共にクリスマスをお祝いします。愛と平和を教えて下さったイエスさまのご降誕を、私たちも愛と平和に満ちた心で、感謝をもって迎えたいと思います。
◆今月の聖句 「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5:9)
平和とは、みんなが争うのではなくて、みんながやさしい気持ちをもって支え合い、お互いを大切にしあうことを言います。人と人とが争うと「言い争い」や「ケンカ」となりますし、国と国とが争うと「戦争」となってしまうことさえあります。神さまはこの世界をお創りになられた方であり、私たちも神さまに創られた一人ひとりです。神さまは私たちが自分勝手な考えでお互いに争い、傷つけあうことを望んでおられるでしょうか?きっとそうではなくて、私たちがお互いに助け合って、大切にしあう、「平和な世界」を作ることを望んでおられると思います。
平和を実現するとは、平和を作り出すということです。私たち一人ひとりが「平和を作り出す」気持ちを持って毎日の生活を過ごすことが大切なのです。そのためには「相手の気持ち」に気づいたり、その人の立場になって考えたりすることが大事ですし、みんなで心や力を合わせることも大切です。
これからも、お家では家族に対して、幼稚園でもお友だちや先生に対して、「みんなが平和でいられるように」考えてすごせる皆さんでいましょう。そして、神様に喜んでいただける行いができる子どもとして大きくなっていきましょう。 (子どもの礼拝メッセージ要旨)
園長 石川 勇
2023年7月 こどもとあそび
1年前
◆愛の中で育つ -こどもとあそび-
入園説明会の時などに「こどもにとって“あそび”はすべて」とよくお話します。なぜならこどもの成長にとってあそびは大変重要な要素だからです。こどものあそびをよく観ると、「繰り返し」が多いことに気付きます。泥ダンゴでも砂あそびでも、粘土でも「何回も繰り返す」ことでイメージを具体化したり、力加減を学んだり、コツをつかんだりしているのでしょう。取り組んでいる表情はまさに真剣そのもの、集中して「何とか自分のものにしよう」と一生懸命です。さらに、ひとつできるたびに「みてみて」と笑顔いっぱいに見せに来ます。この一連の過程には、物事に集中して取り組むことや、工夫すること、想像すること、最後までやり遂げようとすることなど、成長に必要な要素がたくさん詰まっています。「みてみて」と見せに来るのは、そのがんばりに対する「評価」を求めているからであり、大人の「おもしろいね」、「(泥の)ケーキいただきます」というリアクション(評価)が「次のモチベーション」となって繰り返しにつながっていきます。さらに、あそびは平行あそび(おなじ空間で遊んではいるが個々に遊んでいること)や模倣あそび(友達を真似て遊ぶこと)を経て友達あそびへと発展していきます。友達あそびでは、友達と遊びながら主張のぶつかり合い、折り合いのつけ方、協力などを体験し、自己主張や他者理解を同時に促し深めていきます。まさに「人と関わる術(コミュニケーション)」を学ぶのです。
遊ばない(遊ばせない)こどもはこの重要な時期を逃してしまいます。残念な事にこの時期はあとからでは補えません。中学、高校になってから後悔し、もう一度幼児期へといっても後戻りできないのです。「うちの子は遊んでばかりいて…」という言葉をよくお母さん方から耳にしますが、幼児の仕事は「あそび」ですから、熱心に遊ぶことは健全である証であり祝福すべきことだと思います。逆に、一見聞き分けのある(あそびにこだわりがない、親の言うとおりに動く)こどもの方が心配になります。実はあそびを楽しめていない、あるいはあそびよりも親の顔色を気にしているなど、何かしらの「主体的に遊べない」理由があるのだと推測できるからです。主体的に遊べないこどもは主体的に生きていくことに課題をもつケースが少なくありません。何がしたいのか自分のことを自分で決められない、責任を周りのせいにするなどの問題の多くは主体性の問題です。私見ですが、幼児の仕事が「あそび」であるのに、主体的に遊べないということは、仕事が「勉強」にシフトしたときにも主体的に勉強できない、さらに、仕事が本当に「仕事」になったときにも主体的に仕事できないということに繋がっているようにも思います。だからこそ、今夢中に遊べることは本当に素晴らしい事だと思いますし、これからも「真剣に遊びたい」と思うのです。
最後に、あそびの種類について触れたいと思います。こどもが楽しむ事が必ずしも全部「成長に必要なあそび」という訳ではありません。特に情報や物が溢れかえっている現代社会ではあそびをチョイスしていくことが親御さんには求められるでしょう。買ったおもちゃで遊ぶだけでなく、幼児期のこどもには世界観が広がるような「なるべく多くの素材やテーマ」を与えたいものです。専門性よりも体験性重視で広範囲な経験ができるように、また高価な物を与えるよりも家庭にあるありふれた素材を上手に使い、自由にお子さんが使えるようにする方が良いでしょう。こどもに必要な遊びは形も調整も「自由の利く」ものであり、正確さよりも「独創性」を期待すべきだと思います。戸外遊びでも、時には遊具のないところで草花を使って、土を使って、あるいは木に登って遊ぶ経験をさせてあげたいものです。既製品や遊具はたしかに手っ取り早く安全ですが、遊び方まで規制されてしまいます。「あそびの本来の楽しさ」とは独自性、自由さにあるのです。
ご家庭でも「あそび」を再検討し過ごしてみてはいかがでしょうか。どうぞ良い夏休みをお過ごしください。
◆今月の聖句 「種は良い土地に落ち、実を結んで百倍、六十倍、三十倍にもなった」(マタイ13:8)
今月の聖句は、「種を蒔く人」のたとえという、イエスさまの語られた大変有名なお話です。
しっかりとお話を聞くことのできる子どもは、良い土地に落ちた種のように「心の大事な場所」にそのお話を落として、いつまでも忘れることなく、また百倍にも六十倍にも実を結ぶことができます。同じお話であっても、どのような心で聞くかによって伝わり方が違ってきます。大切なお話がしっかりと心に入るように、心を整え、また耕していくことが大切であることを子どもたちは学んでいます。
普段の生活の中でも、日々の糧が与えられていることや、平和に過ごせること、家族が健康でいることを当たり前としないで「感謝」する心を大切にいたしましょう。与えられている恵みに気づいて、家族の間でもありがとうを交し合えるご家庭であっていただきたいと思います。良い家庭を作って、神さまから与えられている恵みがよい土地に落ち、何倍にも実を結ぶことができるようお祈りしています。
-夏の安全-
戸外に出る時、特に以下の点に気をつけましょう
1. 直射日光、気温
夏の日差しは身体に大きな負担をかけます。必ず帽子をかぶり、直射日光の下で長時間遊ばないように気をつけましょう。また、気温に対しても適切な判断が必要です。30℃を超えるような炎天下の中で遊ぶ時には、熱中症(日射病、熱射病)や、過度な日焼けへの対策をしっかり講じておきましょう。木陰を上手に活用して遊ぶ、涼しい場所で休憩をしっかりとることなども大切なポイントです。
2. 水分補給
子どもの体重は大人の1/3以下であることを常に考慮しましょう。身体の貯水量(タンク)が大人に比べて小さい反面、発汗量は大人と同じと考えれば、大人の何倍も給水をする必要があるというわけです。夏の季節は特に脱水症に注意が必要です。
3. TPOに合わせた服装
暑いからといって肌を露出したまま藪や森に行くのは危険です。草むらにはかぶれる草や毒虫、トゲなどが潜んでいます。夕方などにはヤブ蚊等も大量発生します。草むらに入る時には少なくとも長ズボン、靴下、靴という服装で、必ず虫除けもしていきましょう。また、万が一の時に備えてファーストエイドは用意しておきたいものです。
その他、山登り、水遊び、キャンプなどそれぞれTPOに合った服装で出かけるようにしましょう。
4. 水上安全
夏の季節に一番気をつけたいのは水の事故です。ご家庭で海や川、プールに出かける機会も多いと思いますが、絶対にお子さんから目を離さないように、また、水温、水深、流れなどはもちろん、入水時間も必ずチェックして遊ばせましょう。また、休憩時には日陰で保温、水分補給を十分にさせましょう。
5. その他
・ 規則正しい生活に心がける:就寝・起床・食事・帰宅時間など
・ 健康管理に気をつける:手洗い、うがい、寝冷え、クーラーも適度に
・ 健康に、安全に過ごせるアイディアを子どもと一緒に考え、家族で守る
-家庭でできる手軽なあそび-
道具が必要ないもの
なぞなぞ・クイズ・ジャンケン・手遊び・歌・かくれんぼ・おにごっこなど…
道具を使って
サッカー・キャッチボール・フリスビー・縄跳び・自転車・花火・お絵かきなど…
工作して
魚釣りゲーム・お面・たたかいごっこ・ダンボールのお家作り・仮装・粘土など…
おでかけして
公園・動物園・水族館・博物館・プール・映画・虫取り・木登り・山登りなど…
スペシャル企画
旅行・帰省・キャンプ・バーベキュー・天体観測・お友達のお家にお泊りなど…
ちょっとしたアイディアで楽しい活動ができるはず。お子さんと一緒に計画してみてはいかがでしょうか。
園長 石川 勇
2023年5月 自己発揮と他者理解
1年前
◆愛の中で育つ -自己発揮と他者理解-
5月に入り気持ちの良い気候の中、子どもたちは春を満喫して幼稚園生活を過ごしています。新しく入園した子ども達も次第に慣れ、笑顔や笑い声もたくさん見られるようになってきました。これからも幼稚園でたくさん遊び、ゆたかな「出会いの一学期」としていきましょう。
さて、今月のテーマは「自己発揮と他者理解」です。このテーマは、幼稚園における集団生活の大きな目標でもあります。自己発揮とは、集団の中で自分の内側に持っている欲求や感情などを言葉や態度、行動などで表す(発揮する)ことであり、他者理解とは、お友達の意見や個性を尊重し、受け容れることです。発揮することと受容すること、この二つのセンスは一見対極的にあるように思えますが、どちらも子どもの成長にとって欠かせないものであり、この両面を伸ばしていくことが大切であると考えています。
子どもにとって人前で自分を表すことはとても勇気のいることです。特に緊張や不安が高いと自分を出すことはできませんし、「したい遊びがある」等、主体的でないとなかなか自己発揮にはつながっていきません。一方、他者を理解することは直接的、かつ深い関わりの中でしか身につけられません。いろいろな個性と触れ合い、過ごすからこそ、「自分とは違う考えや気持ち」を少しずつ受け容れ、理解できるようになっていくのだと思います。また、これらの経験は「教え事」ではなく、「自らが積み上げていく」ものであると思います。幼稚園で友達と一緒に過ごし、遊びこむ毎日は、言い換えればこの二つのセンスを同時に養い育てていく毎日でもあり、子どもの成長にとって非常に価値のある経験であると思います。
「All for one, one for all(みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために)」よくラグビーのチームプレー精神に用いられる言葉ですが、幼稚園で毎日積み上げられる友だちとの関係もこの感覚と近いような感じがします。年少組では十分に集団の場に慣れて安心して過ごし、自分の好きなあそびを見つけたり、気持ちを言葉に表したりできるように、年中組では友だちあそびを中心として友達と遊びこみ、ゆたかな相互作用の中で、「自分の気持ちを伝えること、友だちの気持ちに気づくこと」を体験的に学べるように、そして年長組ではクラスの一員としての自覚を持ち、「クラスに貢献できる自分」として個々の力を大いに発揮していけるように、それぞれの段階において願いを持って生活を積み重ねていきます。子ども同士が平和で対等な関係であるようによく見守りながら、友達とのあそびや関わりを十分に経験させてあげ、子どもたちが自分の器を広げていけるよう心から応援したいと思います。
どうぞご家庭においても、お子さんのこうした幼稚園生活に目を留めて、小さな一つひとつの勇気と挑戦を認め、祝福していただきたいと思います。時にはドキドキしたり、お友達とうまくいかなかったりする日もあるかと思いますが、そんな時にはどうぞたくさん勇気づけて明日への活力を取り戻せるように応援してあげてください。友だちの中で「自己発揮と他者理解」を十分にさせてあげられる幼稚園時代としてまいりましょう。
◆今月の聖句 「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」 (詩編23:1)
羊の群れを率いて養っていく人を羊飼いと呼びます。羊飼いは何百、何千というたくさんの羊を青草に連れて行き、水のほとりに導き、羊を襲うオオカミや盗人から羊を守ります。
私たちは羊のような存在で、神さまは私たちの羊飼いです。神さまは私たちを養い、危ないものから守ってくださいます。また神さまは私たち一人ひとりを愛してくださり、一人ひとりに目を留めて、私たちの心の祈りに耳を傾けてくださいます。ですから私たちも神さまに守られて安心して過ごせるのです。
羊が羊飼いを信頼して従っていくように、私たちも神さまに心を開き、信頼して、いつも「ありがとうございます」の心を忘れずにすごしていきましょう。そして、神様に喜んでいただけるような子どもになっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇
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