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園長のつぶやき
毎月の父母会で配布している園長のメッセージです

  • 2026年10月 秋・冬の楽しみ方

    2026年10月 秋・冬の楽しみ方

    22時間前

    ◆共に生きる -秋・冬の楽しみ方-

    秋らしく過ごしやすい日々となりました。10月に入り、まもなくプレーデーなどの大きな取り組みも予定されていますが、これらの機会を十分に活かしあって子ども達との生活に活力を与えていきたいと考えています。ご家庭においても、お子さんの体験を大いに受容し、祝福を与えていただきますようお願い申し上げます。

    さて、戸外に出る機会の多い春、夏、初秋と比べ、晩秋から冬にかけてはついつい室内に閉じこもりがちになる季節です。寒さが一番の原因でしょうし、取り立てて自然の特徴(春は花、夏は虫や水、秋は木の実など)がないと考えがちな季節であるからかもしれません。しかし、この季節ならではの楽しみ方は意外と多いのです。今月は、「秋・冬の楽しみ方」の一例をご紹介させていただき、この季節を見直すきっかけにできれば幸いに思います。皆さん同士でも是非多くのアイディアを出し合って「ゆたかな秋冬」を過ごしてまいりましょう。

    <秋冬の戸外活動必需品> これだけは持っておこう
    ・底のしっかりした靴 ・厚めの靴下 ・手袋(五本指) ・マフラー ・ニットの帽子
     ※冷え対策は、足元、首筋、背中を重点的に。

    <秋の自然の特徴>
     紅葉、木の実が落ちる、秋の虫、作物の収穫など

     紅葉:色付きを目で楽しむ、写真を撮る、拾った葉を紙に貼って楽しむ・・・
     木の実:拾う、集めたもので遊ぶ(小枝や木の実を使って工作、ドングリゴマ、ネックレス、パチンコ、
         まつぼっくりでクリスマスツリーなど)
     秋の虫:コオロギ、鈴虫、キリギリスなど、鳴き声を調べていって聞き比べるのも楽しい
     作物の収穫:みかん、りんご、大根、白菜など
     
    <冬の自然の特徴>
     落ち葉、北風、空気が澄む、気温が低い、雪など

     落ち葉:落ち葉のベッド、大きな葉っぱでお面作り、焼き芋など
         ※木に葉が少ないという事は、バードウォッチングにも適している
     北風:たこ作り、たこあげなど
     空気が澄む:高いところから眺望を楽しむ、寝そべって空を見上げる、星空観察など
     気温が低い:氷作り、外気温を利用して冷凍ミカン、シャーベットなどのデザート作り
     雪  :雪あそび、スキー(スノーシュー、歩くスキーもお勧め)、スケートなど
     
    寒い時の活動は、「暖」を上手に組み入れるのがコツです。例えば、冬のハイキングを楽しみ、ゴールでお風呂に入る(露天風呂があれば最高)、お昼を野外料理にして暖かなものを食べる、焚き火をする・・・など、事前に計画を立て、場所選びをしておくと楽しさが倍増します。近所で遊ぶ場合でも、からだを動かして遊ぶ、遊ぶ時間を短くするなどの工夫で十分満喫できます。(空気が乾く季節です。手洗いうがいは念入りに!)


    ◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)

    ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返しました。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。

    次の人がその町にやってきました。町の入口に老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。

    人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満を持つ人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行っても周りに不平不安を持ち、悪口を言う人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても肯定的に過ごせる人です。

    人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。(子どもの礼拝要旨)
    • 2026年9月 経験

      2026年9月 経験

      1ヶ月前

      ◆共に生きる -経験-

      夏休みが終わり、2学期がスタートしました。今学期は「活動の2学期」と位置づけて、秋から冬へと移りゆく季節をこころと身体いっぱいに感じ、楽しみたいと思います。今学期もどうぞよろしくお願いいたします。

      さて、今月は子どもたちの「経験」についてご一緒に考えてみましょう。何によらず私たちは「経験」に基づいて考え、また行動して今を過ごしています。目の前にある出来事をそれまでに経験した出来事とすり合わせながら想像し、見通しを立ててどう行動したらよいのかを考えます。ですから経験のないことに遭遇すると、どのように行動したら良いかわからずに戸惑い、大きな不安や心配を抱きます。

      昔ある動物園に「泳げないペンギン」がいたそうです。このペンギンはヒナの時にお母さんを亡くし、その後は飼育員さんが育てたそうですが、泳ぐことを教えるのは非常に困難で、結局泳げないペンギンになってしまったそうです。ペンギンにとって泳げないことは致命的であり、当然自然界では生きていくことができません。ペンギンが一人前に育ち、生きていくにも親から子への教育があり、また経験を積み重ねていく日々が必要であることを思わされるお話です。

      人間にも社会の中で一人前として生きていくために大切な「知恵や業」があると思います。そしてこれらのものは幼い頃から教えられ、また経験を積み重ねながらだんだんと身につけていくものです。ですから、子育てにおいて目標をしっかりと持ちつつ、かつ長いスパンで(時間をかけて)焦らずにゆっくりと関わり(教え)、経験させてあげることが必要なのです。昔と違って、今は生きる術を教えてくれる周囲の大人(おじいちゃん、おばあちゃん、近所・地域の人など)が身近にほとんどいない時代ということもあり、ご両親の役割はおのずと増えているかもしれませんが、人間版「泳げないペンギン」にしないためにも家庭の教育や経験について今一度考えてみることがとても大切であると思います。

      20年かけて、お子さんを「自分の足で歩けるように」見守り、育てていくことが子育ての目標であり、子育ての醍醐味であると思います。子育ては決して親の思い通りの子どもにしていくことではありませんし、逆に子どもの思う通りに何でもしてあげることでもありません。どうぞこれからもお子さんの成長にとって「いい経験」を積み重ねていけるよう、ご家庭での関わりや環境を考え、実践してまいりましょう。


      ◆今月の聖句 「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。」 (コリントⅠ12:27)

      体は、手や足、鼻や口というようにいろいろな部分が集まってできています。手には手の、足には足の、鼻も口も、みんなそれぞれに違う仕事をして、でも互いに協力し合って体のために働いています。例えば、ご飯を食べる時には目や鼻が働いてそれがおいしいものなのか、どこにあるのかを確かめます。そして、手や指が働いて食べ物をつかみ、口に運びます。口は食べ物を小さく噛み砕いて体の中に入れるお仕事をしてくれます。さらに、おなかの中にもそれを消化して栄養にするためのいろんな働きを持つ部分があって私たちは生きていけるのです。これらの部分でどこが一番偉いかとか、凄いかとか考えても仕方ありません。むしろ体のためにみんなが協力して働くことが大切ですし、体にとってそのすべてが必要なのです。

      さて、体の部分が違うように、私たち一人ひとりも皆それぞれに顔も性格も、得意なことも違っています。お話しが上手な人、よくお話が聞ける人、歌の上手な人、やさしい人、頭のよい人、体が強くて力持ちの人…。このように一人ひとり違う私たちですが、やはり誰がこの中で一番偉いとか、凄いとか考えても仕方ありません。体の部分のように、つながっているイエスさまの御用をお手伝いできるように自分の力を発揮し、みんなと協力していくことが大事なのです。イエスさまの御用とは何でしょうか。それは、「平和な世界、人々が互いに愛しあえる世界」を作る事です。

      幼稚園でも、お家でも、これから大きくなって大人になっても、ずっとイエスさまにつながっている私たちでいましょう。そして、それぞれの力を発揮して、周りの人たちと力をあわせ、平和な世界、互いに愛しあうことができる世界を作れる私たちになりましょう。(子どもの礼拝要旨)


      園長 石川 勇
      • 2026年7月 安定と刺激

        2026年7月 安定と刺激

        3ヶ月前

        ◆共に生きる -安定と刺激-

        幼稚園では毎日元気な子どもたちの声が響き、いよいよ充実して毎日を過ごしています。気がつけばまもなく一学期の終業を迎えようとしています。それぞれに新しい環境の中でスタートした今学期でしたが、先生や仲間と出会い、共に歩みを重ねることができた貴重な日々であったと思います。この「出会いの一学期」を通して子どもたちは一回り大きく成長することができました。こうした「ゆたかな日々」を歩めたのも、ご家庭の本園の教育活動に対する深い理解とご協力のお蔭であると教職員一同皆さんに心よりの感謝を申し上げたいと思います。

        さて、間もなく長い夏休みを迎え、ご家庭でお子さんと過ごす時間も長くなりますが、ぜひ安全で有意義な夏休みを過ごしていただきたいと思います。今回、生活を豊かにするキーワードとして、「安定と刺激」という言葉をご紹介したいと思います。子どもの成長にとって毎日の生活が「安定」していることは何よりも大切です。そのためには、なるべく生活リズムを一定に保ち、活動と休息のメリハリをつけることや、子どもの生活時間(食事、就寝時間など)、環境(あそび場、テレビ番組の選別、時間管理など)を管理してあげることが必要です。また、管理するだけでなく、お子さんが自ら「見通しを持って生活できるように」いろいろと工夫してみるとよいと思います。例えば、生活の流れが目でもわかるように、起床から就寝までの時間や活動を書いた(描いた)紙を壁に貼り、お子さんと一緒に見通しを立てながら生活するのも良いアイディアですし、また、家族の役割を決めておき、お子さんにも何かの係りをしてもらったり、あるいは家事のお手伝いをしてもらったり、近日中に幼稚園から持ち帰る「夏休みのお約束表」を活用し、ご家族で夏休みの「お約束」を話し合い、皆で実行したりするのも日常生活を安定させる良い取り組みとなるでしょう。親が管理し指示する生活から、少しずつでも主体的な生活が送れるように、安定した生活を通して「自分で考え行動できる力」を身につけさせてあげたいものです。

        一方の「刺激」は時々訪れる「ワクワク・ドキドキ」の機会です。夏休みはお出かけや旅行など普段できないような体験をするチャンスです。しかし、お出かけや旅行ができなくても、「公園に行って遊ぼう!」でも子どもにとっては十分な刺激となります。是非ともお子さんと一緒に計画し、「指折り数えて」その日を迎えられるようにしてあげましょう。

        このように、安定した毎日の生活と、時々訪れる刺激を上手にデザインして毎日の生活をぜひ考えてみてください。夏休みは親子関係を見つめ直す時でもあると思います。成長に応じた親の関わりに気付いたり、さらに親子関係を強く、太くしたりできる時です。どうぞ夏休みを有効に使って有意義な時をお過ごしください。


        ◆今月の聖句 「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」 (マタイ5:9)

        平和とは、みんなが争うのではなくて、みんながやさしい気持ちをもって支え合い、お互いを大切にしあうことを言います。人と人とが争うと「言い争い」や「ケンカ」となりますし、国と国とが争うと「戦争」となってしまうことさえあります。

        神さまはこの世界をお創りになられた方であり、私たちも神さまに創られた一人ひとりです。神さまは私たちが自分勝手な考えでお互いに争い、傷つけあうことを望んでおられるでしょうか?きっとそうではなくて、私たちがお互いに助け合って、大切にしあう、「平和な世界」を作ることを望んでおられると思います。

        平和を実現するとは、平和を作り出すということです。私たち一人ひとりが「平和を作り出す」気持ちを持って毎日の生活を過ごすことが大切なのです。そのためには「相手の気持ち」に気づいたり、考えたり、その人の立場になって考えたりすることが大事ですし、みんなで心や力を合わせることも大切です。

        これからも、お家では家族に対して、幼稚園でもお友だちや先生に対して、「みんなが平和でいられるように」考えてすごせる皆さんでいましょう。そして、神様に喜んでいただける行いができる子どもとして大きくなっていきましょう。(子どもの礼拝メッセージ要旨)


        -夏の安全-

        戸外に出る時、特に以下の点に気をつけましょう

        1.直射日光、気温
         夏の日差しは身体に大きな負担をかけます。必ず帽子をかぶり、直射日光の下で長時間遊ばないように気をつけましょう。また、気温に対しても適切な判断が必要です。30℃を超えるような炎天下の中で遊ぶ時には、熱中症(日射病、熱射病)や、過度な日焼けへの対策をしっかり講じておきましょう。木陰を上手に活用して遊ぶ、涼しい場所で休憩をしっかりとることなども大切なポイントです。

        2.水分補給
         子どもの体重は大人の1/3以下であることを常に考慮しましょう。身体の貯水量(タンク)が大人に比べて小さい反面、発汗量は大人と同じと考えれば、大人の何倍も給水をする必要があるというわけです。夏の季節は特に脱水症に注意が必要です。

        3.TPOに合わせた服装
         暑いからといって肌を露出したまま藪や森に行くのは危険です。草むらにはかぶれる草や毒虫、トゲなどが潜んでいます。夕方などにはヤブ蚊等も大量発生します。草むらに入る時には少なくとも長ズボン、靴下、靴という服装で、必ず虫除けもしていきましょう。また、万が一の時に備えてファーストエイドは用意しておきたいものです。

        4.水上安全
        夏の季節に一番気をつけたいのは水の事故です。ご家庭で海や川、プールに出かける機会がある場合は、絶対にお子さんから目を離さないように、また、水温、水深、流れなどはもちろん、入水時間も必ずチェックして遊ばせましょう。また、休憩時には日陰で保温、水分補給を十分にさせましょう。特に海や川では必ずライフジャケットを着用しましょう。

        5.その他
        ・ 規則正しい生活に心がける:就寝・起床・食事・帰宅時間など
        ・ 健康管理に気をつける:手洗い、うがい、寝冷え、クーラーも適度に
        ・ 健康に、安全に過ごせるアイディアを子どもと一緒に考え、家族で守る

        -家庭でできる手軽なあそび-

        道具が必要ないもの
         なぞなぞ・クイズ・ジャンケン・手遊び・歌・かくれんぼ・おにごっこなど…
        道具を使って
         サッカー・キャッチボール・フリスビー・縄跳び・自転車・花火・お絵かきなど…
        工作して
         魚釣りゲーム・お面・たたかいごっこ・ダンボールのお家作り・仮装・粘土など…

        ちょっとしたアイディアで楽しい活動ができるはず。お子さんと一緒に計画してみてはいかがでしょうか。


        園長 石川 勇
        • 2026年6月 ベターな生活の中から

          2026年6月 ベターな生活の中から

          4ヶ月前

          ◆共に生きる -ベターな生活の中から-

          梅雨の季節を間近にひかえ、いよいよ夏が近づいてきました。保育も一学期の高まりを見せ、子どもたちの元気や意欲もぐんぐんと育ってまいりました。これからの日々も、遊びや友達との関係をさらに充実させていくことを願って歩んでいきたいと思います。子どもたちの毎日をどうぞご一緒に喜び、また応援してください。

          さて、今月は「ベターな生活の中から」と題して、ご一緒に「共に生きる」ことについて考えていきたいと思います。「ベストを尽くす」という言葉がありますが、これは自分の持っている能力を最大限に使って取り組む姿勢を表す時に使われる表現です。このような表現は学校や職場においてもよく使われます。「何事も一生懸命に取り組むことが大切です」、「業務の成績を上げるために各自のベストを尽くして」等々…。確かに目的達成のために一生懸命に取り組み、結果を出すことは素晴らしいことでもあり、自分自身にとっても大きな達成感を感じられることでありますが、同時に費やす労力も大きく、気力や体力を著しく消耗させます。過度の緊張や集中が蓄積されると、あるいは結果が伴わないような場合に、過労や挫折となって燃え尽き症候群やうつ病などの疾病につながっていくと言われています。就職の面接を何社受けても内定が取れずに鬱になり自殺してしまう若者達、頑張って成績を出しても翌月にはその上のノルマを課せられるような毎日の中で身体を壊してしまう人達などの話を聞くと、「何のための人生なのか」と考えさせられます。

          これは子育てにおいても同じです。子どもへの期待や要求が高いほど指示や注意が増え、子どもからしてみれば「ベストを尽くし続けなくてはならない」毎日となりますし、親の求めどおりに子どもが反応しない場合には親にとっても大きなストレスとなっていきます。「何回言わせれば気がすむの!」とか、「こんなにやっているのに!」といったぐあいに…。「この子にはこんな大人になってもらいたい」と願いを持つことは素晴らしいことですが、願いは願いであって、それを「課題」にしてはいけませんし、結果をすぐに求めることも、親の思う通りにさせようと考えることも間違いです。親御さんにはお子さんの評価者ではなく、「良き理解者」になってもらいたいと思います。成長の階段を順調に上がる子もいれば、二段あがって一段降りながら成長していく子もいます。子どもにはそれぞれ個性があり特徴があるのですから、その個性や特徴を良く「理解して」あげ、「十分に認めてあげる」ことが大事なのです。皆さんには、「たとえ将来、この子が誰からも愛されず、理解されなくなっても、私だけはこの子を愛し、理解してあげられる存在でいたい」と思う親御さんになってもらいたいと心から願います。

          「ベターな生活」とは、第一に現状に満足、感謝することから始まります。足りないものを探すのではなく、与えられている幸せに気づき、「今」を充実させていこうとする生活であり、自分自身に対しても等身大を心がけ、いつも心に余裕を持てるように気をつけながら、「より良く快適に」生活するための小さなアイディアを一つひとつ実践していく過ごし方です。生活の過ごし方(リズム、身辺自立、会話…)、食事、環境(部屋の使い方、明るさ、香り…)、その他(お手伝い、ベッドタイムストーリー、絵本…)など、お子さんとの生活をより充実させるヒントはたくさんあると思います。どうぞベターな生活の中から子育てを見つめ直し、お子さんの理解を深め、また家族の絆を強めて、これからもずっと続いていく家庭生活が「愛と笑顔」にあふれるように願い、歩んでまいりましょう。


          ◆今月の聖句 「幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人である。」 (ルカ11:28)
           
          聖書を開くとたくさんの「神さまの言葉」が書かれています。独り子であられるイエスさまがその口を通して私たちに語った様々な言葉や、その教えを受けた弟子たちが書き残した言葉などです。聖書にはまた、人間の持つ性(さが)や弱さ、不完全さについても多く触れられています。私たちは他の動物とは比較にならないほどの高い知能を持つ存在でありながら、そうであるからゆえに傲慢になり、結果自らの首を絞めるような愚かさを持つ存在でもあります。

          自分の命は自分のものではなく、神様から与えられたものであると考えるからこそ大切にできるのです。同じように、この世界も神さまから託されたものであるからこそ皆で平和を創り大切に残してしていかなければならないと思います。私たちは子どもたちへ「一つのものを奪い合うよりも分け合う価値」を、「限りあるものを独り占めするよりも周りの人や後の人のために大切に残す価値」を教えていかなければなりません。なぜなら、聖書に書かれている神さまの言葉は「愛と平和」そのものなのですから。

          園長 石川 勇
          • 2026年5月 自己発揮と他者理解

            2026年5月 自己発揮と他者理解

            5ヶ月前

            ◆共に生きる -自己発揮と他者理解-

            5月に入り気持ちの良い気候の中、子どもたちは春を満喫して幼稚園生活を過ごしています。新しく入園した子ども達も次第に慣れ、笑顔や笑い声もたくさん見られるようになってきました。これからも幼稚園でたくさん遊び、ゆたかな「出会いの一学期」としていきましょう。

            さて、今月のテーマは「自己発揮と他者理解」です。このテーマは、幼稚園における集団生活の大きな目標でもあります。自己発揮とは、集団の中で自分の内側に持っている欲求や感情などを言葉や態度、行動などで表す(発揮する)ことであり、他者理解とは、お友達の意見や個性を尊重し、受け容れることです。発揮することと受容すること、この二つのセンスは一見対極的にあるように思えますが、どちらも子どもの成長にとって欠かせないものであり、この両面を伸ばしていくことが大切であると思います。

            子どもにとって人前で自分を表すことはとても勇気のいることです。特に緊張や不安が高いと自分を出すことはできませんし、「したい遊びがある」等、主体的でないとなかなか自己発揮にはつながっていきません。一方、他者を理解することは直接的、かつ深い関わりの中でしか身につけられません。いろいろな個性と触れ合い、過ごすからこそ、「自分とは違う考えや気持ち」を少しずつ受け容れ、理解できるようになっていくのだと思います。また、これらの経験は「教え事」ではなく、「自らが積み上げていく」ものであると思います。幼稚園で友達と一緒に過ごし、遊びこむ毎日は、言い換えればこの二つのセンスを同時に養い育てていく毎日でもあり、子どもの成長にとって非常に価値のある経験であると思います。

            「All for one, one for all(みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために)」よくラグビーのチームプレー精神に用いられる言葉ですが、幼稚園で毎日積み上げられる友だちとの関係もこの感覚と近いような感じがします。年少組では先生を主導として十分に集団の場に慣れて安心して過ごし、自分の好きなあそびを見つけたり、気持ちを言葉に表したりできるように、年中組では友だちあそびを中心として友達と遊びこみ、ゆたかな相互作用の中で、「自分の気持ちを伝えること、友だちの気持ちに気づくこと」を体験的に学べるように、そして年長組ではクラスの一員としての自覚を持ち、「クラスに貢献できる自分」として個々の力を大いに発揮していけるように、それぞれの段階において願いを持って生活を積み重ねていきます。子ども同士が平和で対等な関係であるようによく見守りながら、友達とのあそびや関わりを十分に経験させてあげ、子どもたちが自分の器を広げていけるよう心から応援したいと思います。

            どうぞご家庭においても、お子さんのこうした幼稚園生活に目を留めて、小さな一つひとつの勇気と挑戦を認め、祝福していただきたいと思います。時にはドキドキしたり、お友達とうまくいかなかったりする日もあるかと思いますが、そんな時にはどうぞたくさん勇気づけて明日への活力を取り戻せるように応援してあげてください。友だちの中で「自己発揮と他者理解」を十分にさせてあげられる幼稚園時代としてまいりましょう。


            ◆今月の聖句 「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」 (詩編23:1)

            羊の群れを率いて養っていく人を羊飼いと呼びます。羊飼いは何百、何千というたくさんの羊を青草に連れて行き、水のほとりに導き、羊を襲うオオカミや盗人から羊を守ります。

            私たちは羊のような存在で、神さまは私たちの羊飼いです。神さまは私たちを養い、危ないものから守ってくださいます。また神さまは私たち一人ひとりを愛してくださり、一人ひとりに目を留めて、私たちの心の祈りに耳を傾けてくださいます。ですから私たちも神さまに守られて安心して過ごせるのです。

            羊が羊飼いを信頼して従っていくように、私たちも神さまに心を開き、信頼して、いつも「ありがとうございます」の心を忘れずにすごしていきましょう。そして、神様に喜んでいただけるような子どもになっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)


            園長 石川 勇
            • 2026年4月 出会い、出合で、愛

              2026年4月 出会い、出合で、愛

              5ヶ月前

              ◆共に生きる -出会い、出合いで、愛-

              お子さんのご入園、ご進級おめでとうございます。今年度もお子さんの健やかな成長を共に願い、ご一緒に知恵と力を合わせて「ゆたかな一年」を歩んでいけたらと教職員一同願っております。どうぞ幼稚園をご自分の場として、また幼稚園の毎日を大切にして日々をお過ごしください。また、担任の先生を主たるパイプとして幼稚園とご家庭とが深くつながれることを心より願っておりますので、日々の交わしあいを大切にして、どんなことでもお話しご相談ください。

              さて、幼稚園では一学期を「出会い(出合い)の一学期」と位置づけて、まずは新しい部屋や先生、友達、あるいは生活などに出会い、慣れること、そしてお子さん自身が「新しい環境を自分の中に取り入れていけるように」することを目標として過ごしていきます。昭島幼稚園では、とりわけこの「初めの時」を大切にしたいと考えています。それは、今月の表題(=出会い、出合いで、愛)にもあるように、子どもたち一人ひとりに「愛につながるような出会い」をしてもらいたいからです。子どもたちの個性は十人十色、みんなが幼稚園の主役です。先生も含めてお互いをありのままに受け入れあい(=出会い)、一緒に笑い、泣き、共に歩んでいく中で「仲間としての愛」が育まれます。また同時に一つひとつの経験(=出合い)が子どもの世界を広げ、意欲や興味を高めていきます。そして、こうした日々の積み重ねから「自身への愛=自尊心」も育まれていくのだと思います。子どもの成長にとって出会い(出合い)がいかに大切かを思わされます。

              ご家庭においてもお子さんのこうした出会いの時を是非尊重してあげてください。幼稚園生活を全力で過ごしてくるお子さんの心身の疲労に留意し、十分な休息を心がけ、出会ったお友達のこと、先生のこと、幼稚園での遊びや歌や取り組みのことなど、お子さんの話すことによく耳を傾けてたくさん祝福してあげましょう。また、新しい生活の中では、楽しかったことだけではなく、時には初めての経験に戸惑う姿も見せるかもしれませんし、涙で乗り越える時もあるかもしれません。ご家庭で表すお子さんの姿を(些細なことでも)担任の先生と豊かに交し合い、願いを一つにして、どんな時でもお子さんを励ましていけるようにしてまいりましょう。

              出会いの一学期はご家庭と園、そして父母同士の出会いの時でもあります。父母会や、日々の送り迎えの中で、互いに言葉を交わし合い、また笑顔を交し合って良い出会いを果たしていけることを願っています。始まりました今年度の保育も豊かな一年となりますように、皆様のお支えとご協力をよろしくお願いいたします。


              ◆今月の聖句 「私たちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます」 (コリントⅡ4:18)

              「目に見えるものを見る」ことは誰にでもできますが、「目に見えないものを見ようとする事」はなかなかできません。しかし、目には見えないけれど大切なものがあります。毎日お祈りをしている「神さは」目には見えないけれど、私たちの近くにいていつも守ってくださいますね。それは心で感じられることだと思います。神さまも私たちの心をよくご存じです。見えない神さまと心でつながれることを私たちは知っています。

              同じように、自分とお友達の「間(あいだ)」も目には見えないけれど、何かでつながっているように感じますね。みんなといると楽しいとか、ホッとするとか…。確かに何かでつながっています。これも心で感じられることです。そのほか、「言葉」も目には見えませんが、言葉によってうれしくなったり、悲しくなったりもします。

              そのように考えると、どういう言い方をすればお友達に心が伝わるか、逆にどういう言い方はお友達を傷つけるか、同じことでも言い方によって大きく違います。見えないものに目を注ぐとは、心を使って感じ、よく考えることだと思います。あいさつひとつにしても元気よく「おはよう!」と言えばお友達に心が伝わります。「ありがとう」や、「ごめんね」もお友達に心を伝える大切な言葉です。目には見えないけれど大切なものを感じられる一人ひとりでいましょう。(子どもの礼拝要旨)
                                     

              園長 石川 勇
              • 2026年3月 船出のとき

                2026年3月 船出のとき

                7ヶ月前

                ◆輝く子どもと共に -船出のとき-
                 
                いよいよ今年度の保育も終わりの時を迎えました。振り返ると、子どもたちの日々はどの時も充実し、かけがえのない時でありました。過ごしてきた毎日はきっと一人ひとりの心に深く刻まれ、「楽しかった思い出」としていつまでも残っていくことでしょう。これらの子どもたちにとっての貴重な日々を、園と心を合わせ、共に創ってくださった父母の皆様に心よりの感謝を申し上げます。

                またこの一年は、子どもたちの成長のみならず、父母の皆さんにとっても、教師や父母仲間との出会い、親交など、「実りや喜びがたくさんあった」一年でもあったと思います。毎日の中ではきっと大変な時もおありになったかとは思いますが、皆で支え合い乗り越えられたことも少なくなかったのではないでしょうか。お子さんを縁として、こうしてお互いに出会えたことを喜び、感謝したいと思います。そして、この幼稚園で得た関係をこれからもずっと大切にしてまいりましょう。

                今まさに「船出のとき」を迎えようとしています。卒業やお引っ越しなどでこの幼稚園から離れていく子どもたちには、これから始まる新しい生活も神さまの守りと祝福に満たされて、健康に、そして希望に溢れて過ごし大きくなっていけるように心からお祈り、応援しています。ご家族の皆さんも健康を守られ、お子さんと共にどうぞ祝福いっぱいの新生活をお過ごしください。お別れを前にすると寂しい気持ちが湧きあがってきてしまいますが、「祈りでつながる」ことができる私たちでありますので、これからも互いのことを祈りあい、覚えあっていきたいと思います。

                そして、来年度も昭島幼稚園で進級を迎える子どもたちには、新しく始まる保育の日々を通して、こころも身体もいっぱいに使い、たくさん笑い、泣き、考え、感動して「それぞれらしく輝きながら」大きくなっていけるように父母の皆さんとさらに心を合わせて歩んでいきたいと願っています。船出を迎えるその時まで、ご一緒にかけがえのない日々を創り上げていきましょう。

                <大波のように(賛美歌)>
                大波のように神の愛が わたしのむねに寄せてくるよ
                漕ぎ出せ漕ぎ出せ 世の海原に 先立つ主イエスに身を委ねて

                今年度もこうして自由に思いを語る場を与えられて感謝でした。「輝く子どもと共に」というテーマで皆さんと少しでもご一緒に考えられたらと願い、文章を書いてみましたが、いかがだったでしょうか。人生の土台となる幼児期、二度と繰り返すことのできない大切な幼児期であるからこそ、親としても「一生懸命」に子育てに向き合いたい、よりよい親になりたいという親御さんの篤い思いに応える幼稚園でありたいとの願いが一層強められた一年の歩みでした。来年度はまた新しいテーマで皆さんと「幸せな子育て」をご一緒に考えていけたらと願っています。


                ◆今月の聖句 「神の国はあなたがたの間にある」 (ルカ17:21)

                イエスさまが教えてくださった言葉です。神の国はここにある、あそこにあるというように目に見えるものではなく、目には見えないけれど「自分とお友達の間」にあるとおっしゃるのです。不思議なことだけれど、うれしいことですね。

                この一年、二年、三年間の幼稚園でお友達と一緒に大きくなりました。その間も自分とお友達の間には神さまがずっといらっしゃって、やさしく守ってくださったのですね。四月になると皆さんは一つずつ大きなクラスになるし、年長組の人たちは小学校一年生になります。新しいクラスや学校でも、神さまが皆さんと新しいお友達との間にいらして、皆さんにはもっとたくさんのお友達ができるし、もっと仲良しのお友達ができるでしょう。だから安心して大きくなっていけるのです。

                これからも神さまに「ありがとうの気持ち」を持って、神さまに「喜んでいただける子ども」として過ごし、大きくなっていきましょう。(子どもの礼拝要旨)


                園長 石川 勇
                • 2026年2月 子どもと友達

                  2026年2月 子どもと友達

                  8ヶ月前

                  ◆輝く子どもと共に -子どもと友達-

                  早いもので今年度の保育も終盤を迎えました。子ども達の成長を振り返り、喜び合う3学期を過ごしておりますが、各クラスにおいては子ども達が自分達の成長に気付き、喜び、更なる成長に胸躍らせている様子を随所にみることができ、嬉しいかぎりです。

                  さて、今月は子どもと友達というテーマで子どもの育つ環境を考えてみたいと思います。人生に大きな影響を与える友人の存在はまさに人生の宝と言えるでしょう。子ども達に「よき友人と出会い、人生を豊かに」していってもらいたいと願ってやみません。最近こんな話を友人から聞きました。「中学校3年生の息子K君がどうも万引きをしているらしい」という情報がお母さん達のネットワークを通してK君のお母さんに届いたそうです。両親で相談した結果、K君のお父さんが問いただすと、本人もそのことを認めました。なぜそんなことをしたのかと聞いたところ、友達の間で格好をつけたかったとのこと。つまり、みんなからはやしたてられ、悪い事と知りながらもそのグループの友人関係を優先してしまったのだそうです。しかしそんなK君のことを心配し、はじめに自分の母親に相談したのは幼稚園時代の友達だったそうです。K君のお父さんはK君にこう言ったそうです。「お前にはいい友達がいるな」。その晩にK君はその幼稚園時代の友達に電話をして涙ながらに「心配してくれてありがとう。俺ちゃんと元に戻るからな」と伝えたそうです。

                  思春期には周りが見えず、友達と同じことをしたい、同じでいたいという欲求が強くなります。そのグループでいるためには、時に自分の意志や家族をも裏切ることを迫られる場面もあるでしょう。断れば仲間はずれ、しかし自分を偽りたくないというジレンマを経験することもしばしばです。しかし、K君はこの経験を通して非常に大切なことを学ぶ事ができたのだと思います。「誰が自分の一番の親友なのか?」ということです。そして、私はK君のお父さんの言葉に大変感銘を受けました。K君自身、自分にうそをついたこと、家族を裏切ったこと、盗みをはたらいたことなど、自分の犯した事柄の重大さを痛いほど分かっていたのだと思います。親としてこの場面どのように関わるか、非常に難しいケースです。なぜそんなことしたの!そんな子に育てたつもりはありません!そんな友達すぐに別れなさい!とついつい言ってしまいがちです。しかしこのお父さんの言葉は「お前にはいい友達がいるな」の一言でした。どんな友達を作るかは親が決めることではありませんし、ましてや十分傷ついている子どもに対して「もううちの子じゃない!」などと言ったら、きっとその子どもは立ち直れないほどに傷ついてしまうでしょう。元のK君らしさに戻るためには、叱る事でも、慰める事でも、友達関係に介入することでもなく、「これからどう生きていくのか」という方向付けをしてあげる事が必要だったのです。友達の中で生きていくのはK君です。その中でK君自身が様々な失敗や体験を繰り返し、その過程で本当に大切なものは何かを自分自身が感じ、学んでいくことが大切なのです。そしてこの経験はやがて「社会でどう生きるのか」というテーマにつながっていくのだと思います。

                  幼い時の友人は共に遊びを通して得た仲間です。たとえ中学校に行っても幼い時に得たその仲間は、「目に見えるK君の姿や行い」ではなく、「K君の存在そのもの」でつながることのできる友達なのだと思います。きっと二人の絆は幼稚園時代そのままだったのでしょう。心の友とは「~ができるから」とか、「~のために」といった比較や条件つきの友達ではなく、「どんな状況でも」友達なのであり、無条件なのです。昭島幼稚園の子ども達もまさに無条件の友達作りをしています。一緒に生活する中で、共に笑い、共に泣き、共に遊ぶ経験を積み上げ、友達を丸ごと理解しようとしています。年長児にもなると、心の友として互いのことを感じ合える仲にまで成長していくのです。

                  まもなく年長児は卒業の時を迎えますが、小学校でも新しい友達と出会い、より深く関わり遊び合いながら心の友を得ていってもらいたいと願うのと同時に、幼児期に得た友達をずっと大切にしていってもらいたいと思います。ご家族同士の交流を継続させ、折に触れて行き来し合うことができれば、お子さん同士が友達でい続けられるための良いフォローとなるでしょう。今後も幼稚園生活の中で、学校生活の中で、たくさんの体験や遊びを通して、友達と遊ぶことの楽しさやゆたかさを感じていけるように私達がバックアップしていきたいものですね。


                  ◆今月の聖句 「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25:40)

                  皆さんは今まだ子どもで、お家でも外に行っても、ほとんどのところで「小さい者・小さい存在」です。お家の人や、幼稚園の先生など、周りの人にお世話してもらわなくては生きていけません。みんなから優しく大切にされるからこそ安心して大きくなっていけるのです。

                  この広い地球に住むたくさんの人や、生き物は神さまが作ってくださいました。中には皆さんよりも「小さな存在」がいます。大きな者が、小さな者をいじめるのは簡単ですが、そうではなく、大きな者は小さな者を助けてあげましょうというのが今月の聖句です。

                  小さな者とは弱っている者、悲しんでいる者も含まれます。周りを見渡してそのような人がいた場合、「自分がされているように」、自分よりも小さな存在に優しくできる人になりましょう。みんながこのような心を持つことができた時、「助け合う」仲間となることができます。そして、「助け合える世界」を作ることがイエスさまの望まれることなのです。 (子どもの礼拝要旨)


                  園長 石川 勇
                  • 2026年1月 子どもの成長

                    2026年1月 子どもの成長

                    8ヶ月前

                    ◆輝く子どもと共に -子どもの成長-

                    新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

                    いよいよ3学期が始まりました。この3学期は、1学期からの「一人ひとりの成長」に目をとめて、喜び合う毎日としていきたいと思います。健康に気をつけ、豊かな日々としていきましょう。

                    さて、今月は「子どもの成長」についてご一緒に考えてみたいと思います。幼児期に特に必要な成長を挙げるとすれば、私は「基本的生活習慣の確立」と「基本的信頼関係の構築」ではないかと考えます。

                    「基本的生活習慣」とは、食事、睡眠、排泄、清潔、着衣の着脱の5つが一般的ですが、その他にも生活態度(あいさつ、約束や時間を守る)などが含まれます。これらすべてにおいて全介助が必要であった乳児期から、幼児期には(徐々に手を出さずに、見守りながら、段階を追って、やがては、)自分の力でできるようになる(自立と自律する)ことが必要で、親の関わり方がとても重要な時期と言うことができます。最近、集中力がない、きまりが守れない、物を大切にしない、じっとしていられない、朝食を食べない、などの課題がある子どもが増えていると耳にしますが、これらの多くは基本的生活習慣に関わる問題であり、主にその原因は生活にリズム(きまりや区切り)がない、過干渉(何でもしてあげる)など、大人の関わり方の問題とされています。基本的生活習慣の一つひとつは単独で考える必要のある課題でもありますし、食事が十分でなければ、睡眠や排泄にも影響を与えるように、相互に関係しあうものなので複合的に考える課題でもあります。幼児期には十分に時間をかけて一つひとつを「自分の力で達成できる」ように環境を整えていくこと、そしてリズムをしっかりと身につけられるように「規則正しく」生活していくことが重要です。

                    次に「基本的信頼関係の構築」ですが、ご家庭ではご両親とお子さんの信頼関係をどのように構築するか、幼稚園では教師や友達との信頼関係をどう構築していくかということになるでしょう。ご両親が、あるいは教師が子どもと関係を築く時に気をつけなくてはならない事は、まずは「信頼とは何か」をよく考える事だと思います。信頼は依存や、服従とは違います。何でもしてあげること、力ずくで押さえ込もうとする事は、いずれも信頼とは対極的な関わりであり、こどもの成長を妨げます。手助けや管理は適切でなければなりませんし、関わりの中心にすべきではありません。信頼には互いを信じ、尊敬しあう心が必要です。また、相手に何かを「させられる」のではなく、相手のために「自らする」ことが信頼に応えるという行動です。知識や体力をいくらつけたとしても、人を信頼するという感性が欠落したまま大人になってしまうと、自分以外は信用できない、自分さえよければ他人はどうでもいいといった自己中心的な価値観に偏り、ついには孤独や絶望に支配された寂しい人生を送ることになるでしょう。「人を信頼し、その信頼に応えていく」という感性は、人間関係において非常に重要であり、人生そのものを豊かにします。ですから、幼児期に家庭や幼稚園での生活体験を通して、他者を信じる、尊敬する心を育むことは非常に大切なのです。

                    「基本的生活習慣の確立」と「基本的信頼関係の構築」は別々の課題ではなく、関連づけて考えると良いと思います。つまり、生活習慣を身につけていく過程で親子の信頼関係を深めていけるような生活のあり方を考えるということです。それぞれの時間が「わかりやすいように、また楽しくなるように」工夫して「大人も一緒に」楽しみながらそこに参加し、「してもらう喜びから自らする喜びへ」転換していけるような生活が送れたならば、また子どもが自分でできた時に心からの賞賛を与え、共に喜んでいける生活が送れたならば本当に素晴らしいと思います。自分でできた達成感は自尊心を養い、賞賛されることで自信となります。もっとお母さん、お父さん、(先生)を喜ばせたいという気持ちが次の意欲となり、やがては自ら考え、行動できるようになっていくのです。

                    幼稚園の一年の歩みも終盤を迎えました。園生活ではこれまでに様々な生活課題を「楽しみながら達成できるよう」工夫し、援助し、教師も共に参加し歩んできましたが、この時間を通して得た成果はやはり「信頼関係」であると思います。教師を信頼しているからこそ、みんなの中で自分を出して(自己発揮して)いけるのですし、友達とも安心して遊び、ぶつかる(他者理解する)ことができ、このような生活体験を重ねていくことで「皆で力を合わせ、心を合わせる」ことのできるクラスへと成長していくのだと考えています。来月には成長を祝いあう会が持たれますが、生活体験の長さや年齢によっての違いこそあるものの、安心して自己発揮している姿、友達と仲良く遊び、ぶつかりながら互いを求め合う姿、クラスのみんなで力と心を合わせ、誇らしく参加している姿などをご覧になり、どうぞたくさんの賞賛を与えて下さい。その姿こそがお子さん自身の力であり、成長なのですから。


                    ◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」(ルカ6:31)

                    幼稚園がおうちと違うところは、同じ年のお友達、それもたくさんのお友達と生活することだと思います。おうちでは、好きなおもちゃもいつだって、いつまででも、独り占めして遊ぶことができるけれど、幼稚園では、「そのおもちゃ」で遊びたい他のお友達もいますから、なかなか自分の思い通りにはならないこともありますね。幼稚園に入りたての頃は、そのことでずいぶん苦労したと思います。これはボクの(ワタシの)、と言って取りあったり、遊んでいるおもちゃをサッと取られて泣いてしまったり・・・、だれもが経験することです。でも、3学期になった今ではみんな上手にお友達とすごす(遊ぶ)ことができるようになりましたね。それは、「順番こ」とか、「先にいいよ」とか、「一緒に遊ぼう」とか、みなさんの中に『譲り合う心』が育ってきたからです。
                     
                    この「譲り合う心」は皆さんが大きくなって大人になってもずっとずっと大事な心です。時々、大人になっても、順番を守れない人、欲しいものは独り占めにしようとする人を見ます。この人たちは「譲り合う心」を知らない人たちです。こういう人たちは、自分勝手で、みんなと楽しく生活することができません。でも、みなさんは幼稚園で、もうこの心を持つことができました。小さいうちに大切な心が持てて良かったですね。この心があれば、みんなと楽しく幸せに過ごすことができます。ぜひこれからもこの心を大切にしていきましょう。

                    さて、お友達との生活は譲り合うことだけではありません。お友達のことをよく知れば知るほど、お友達の気持ちがわかります。「あ、今日は元気がないな」とか、「なんか嬉しいことがあったのかな」とか、仲良くなるとお友達の心がわかるようになるのです。そんな時に、「人にしてもらいたい」と思うことを「人にしてあげる」ことのできる皆さんになってほしいと思います。「こんな言葉をかけられたらうれしいだろうな」とか、「こんな風にされたら喜ぶかな」とか、自分がされてうれしいことをお友達にもしてあげましょう。逆に、「こんな風に言われたら嫌だな」とか、「こんなことされたら嫌だな」と思うことは「しない」ようにしましょう。

                    これからもみんなと心をつないで、互いに心を配りながら、お友達を大事にして、楽しく過ごしてまいりましょう。(子どもの礼拝要旨)


                    園長 石川 勇
                    • 2025年12月 クリスマスの喜び

                      2025年12月 クリスマスの喜び

                      10ヶ月前

                      ◆輝く子どもと共に -クリスマスの喜び-

                      12月に入り、アドベント(待降節)を迎えています。幼稚園でもだんだんと近づいてくるクリスマスのお祝いに向けて、子ども達とうれしい気持ちを高めながら毎日を過ごしてまいります。

                      アドベントとはイエス様の降誕を待ち望む期間のこと、クリスマスまでの4週間を指します。アドベントに入ると、教会ではクリスマスキャンドルに毎週一本ずつ火が灯され、子ども達はアドベントカレンダーの窓を毎日一つずつめくります。クリスマスカードを互いに交わしあい、ツリーやリースを飾り、家庭で、地域で、世界中でクリスマスを心待ちにします。

                      ところで、アドベントは「到来」とか、「降臨」といった意味ですが、冒険を意味する「アドベンチャー」の語源となった言葉でもあるそうです。主の降臨を待ちわびる、「ドキドキ、ワクワク」の気持ちが、冒険の時のそれとつながって「アドベンチャー」という言葉になったのかもしれません。ワクワクするのはその先に大きな喜びがあるからです。冒険の喜びは「先に何があるのか!」、「どんなものに出会えるのか!」など、未知なるものを「見たい」、「知りたい」という願望であるように思いますが、では、クリスマスの喜びとは一体どんなものなのでしょうか。一つの例をご紹介します。

                      コロナ禍の前までは、例年クリスマスの喜びを届けにたんぽぽ組の子どもたちが近隣の老人施設を訪問していましたが、子どもたちの歌声や愛くるしさに触れ、涙を流し喜ばれる方の姿や、笑顔いっぱいに拍手する方の姿などを多く目にしました。様々な事情で家族と離れて施設で生活する人たちの多くは、「孤独感」を抱えながら生活しています。子どもたちの歌声や笑顔は、ちょうど暗い場所に一本のロウソクの火が灯るように、そうしたお年寄りの心に火を灯すのでしょう。このように、クリスマスの喜びとは、「心に火が灯るような温かい喜び」であり、その火(喜び)を周りの人と「分かちあう喜び」だと思います。「喜びを分けあったら喜びが倍になった。苦しみを分けあったら苦しさが半分になった。」という言葉がありますが、分かちあうことの意味を私たちに教えてくれる言葉だと思います。

                      イエス・キリストは「愛の人」と言われています。その生涯を通して世界中の人々に「本当の愛」を示された方だからです。そのイエス様のお誕生日であるクリスマスに、私たちも家庭や職場、仲間の中に「愛」と「感謝」を改めて感じ、伝えあう機会としたいと思います。普段は忙しいお父さんもこの日ばかりは早く帰ってきて、みんなでご馳走を囲みながら「ありがとう」を伝えあえたなら、きっと「心に火が灯り、喜びを分かちあう」、素晴らしいクリスマスになることでしょう。どうぞ、よいクリスマスをお過ごしください。そして、新しく迎える一年も各ご家庭の上に神様の祝福が豊かにありますことをお祈りしています。

                      「私たちは忙しすぎます。ほほえみを交わすひまさえありません。
                       ましてや、愛を与えたり、受けたりするひまはないという状態です。」

                      「この世でいちばん美しいことは、神様が私たちを愛してくださるように
                       私たちも互いに愛することです。 私たちがこの世にいるのもこの目的のためです。」
                      (マザーテレサのことばより)


                      ◆今月の聖句 「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」(ヨハネ1:9)

                      つらい時、悲しい時、不安の中にいる時、わたしたちの心は暗い闇に包まれてしまいます。しかし、イエスさまはどんな時にも私たちと共にいて下さって、闇夜を照らす光となって、わたしたちに希望を与えてくださいます。聖書に書かれている言葉は2000年も前のものですが、イエスさまはその長い年月を超えて、これまでずっとたくさんの人たちを、そして今もなお、私たちを照らしてくださっているのだから本当に驚きですし、まさしく「まことの光」だと思います。その光の中で毎日を過ごせる私たちは本当に幸せだと思います。

                      世界には今この時も、困っている人、悲しみの中にいる人がたくさんいます。それらの人たちの上にもイエスさまの光が照らされるように、温かいクリスマスが訪れるように、みんなで祈りましょう。(子どもの礼拝要旨)


                      園長 石川 勇
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