園長のつぶやき
毎月の父母会で配布している園長のメッセージです

一学期の終わりに

2022-07-08 10:00輝く子どもと共に

◆輝く子どもと共に -一学期の終わりに-

まもなく一学期の終業を迎えようとしています。一学期は「出会いの一学期」と位置づけて、一人ひとりの子どもにとって新しいクラスや環境、そして友だちや先生との出会いが「よいもの」となるように願って保育の日々を歩んでまいりました。特に新しく入園したお子さんにとっては、それまでの生活との変化も大きく、初めて経験することばかりの毎日で戸惑ったことも多かったことでしょうが、わずか3ヶ月で、どの子どもも幼稚園の生活に適応し、さらにそれを楽しめるようになってきたことは大きな成長であり、また喜びであると思います。顔つきもぐっと幼稚園児らしくなり、身体の線も一回り太くなったような、そんな印象さえ感じることができます。

この「適応」というチャレンジを支えてくれた大きな存在は、まず担任の先生であると言えるでしょう。入園や進級を迎えて不安の中にある子どもたち一人ひとりと出会い、大きな愛で包みこんで、時には励まし、時には抱きしめながら一緒に日々を過ごしてくれました。こうして一緒に積み上げてきた時間が、先生への「信頼」という絆となって子どもたちの心を支えてきたのだと思います。先生にほめてもらうのが嬉しくて「はりきる姿」、先生に励まされて「涙をふく姿」をあちらこちらで見ることができました。もう一つの存在は「友だち」です。友だちの姿を見て何でも真似をしてみたり、友だちと一緒に笑いあったり、競い合ったり、けんかもしたりしたけれど、いつも近くには友だちがいてくれました。友だちは大きな支えになってくれただけでなく、友だちから大切なことをたくさん学べたことと思います。こうした先生や友だちとの「かけがえのない」日々を過ごせた一学期、互いに「ありがとう」を伝えあえる時としたいと思います。

最後に、一学期の間も子どもたちの生活や成長を一番近くで見守り、励ましてくださったご家庭の皆さまの幼稚園に対するご理解や、ご協力を覚え、この場を借りて深く感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。二学期までの間、しばらく長いお休みに入りますが、どうぞ幼稚園のこと、友だちのことを思う日々でもありますように。また、各所へお出かけする機会も多いと思いますが、安全や健康に気をつけて、どうぞご家族で有意義な時をお過ごしくださいますようにお祈りしています。

二学期の始業式で元気いっぱいの子どもたち、ご家族の皆さまに再会できることを楽しみにしています。


◆今月の聖句 「ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。(ルカ8:8)

聖書に書かれてあるお話しをします。種をまく人が種まきに出かけました。蒔いている間に、ある種は道ばたに落ちました。道ばただったので、種は人々に踏みつけられ、しまいには飛んできた鳥に食べられてしまいました。またある種は石だらけの場所に落ちました。芽は出ましたが、水気がないのですぐに枯れてしましました。ほかの種は茨の中に落ちました。やはり芽は出ましたが、他の茨におおいかぶさられて育つことができませんでした。しかし、他の種は良い土地に落ちました。良い土地だったので、芽を出し、ぐんぐん大きくなって、なんと100倍もの実をつけたのです。

「神さまの言葉」は私たちの心にまかれる種のようなものです。蒔かれた私たちの心がどういう心なのかによって、実を結ばずに枯れてしまったり、逆に100倍もの実を結んだりするのです。種が大きく育った土地はどんな土地だったか思い出してみましょう。種が育ったのは「良い土地」でしたね。では、神様の言葉が大きくなる心とはどんな心でしょうか。それは、「良い心」です。良い心かどうかは「聞き方」によって変わります。しっかりと自分の心を整えて、耳から入ったお話を「心」で受けられるようにいたしましょう。友達とおしゃべりをしていたり、騒がしい心のままお話を聞いていたりしても、「心」で聞くことはできません。そのような心は、道端や石地、茨に落ちた種と一緒です。すぐになくなってしまったり、枯れてしまったり、他のものとゴチャゴチャになってしまったりするのです。 心で聞く時には、まず「聞こう、聞きたい」という気持ちがないといけません。そして耳だけではなく目もしっかり向けてお話を聞くのです。そうすると、お話しがすっと心に落ちてくるのです。

聖書の言葉やお話、そして礼拝を、これからもみんなで大切にしていきましょう。(子どもの礼拝要旨)

園長 石川 勇