2018-03-08 21:55共に生きる
◆共に生きる -⑪期待と不安-
今年度の保育もいよいよ終わりの時を迎えようとしています。この一年も園とご家庭が連携し、子ども達にとって充実した一年とすることができました。これまでのお支えやご協力を覚え、この場を借りて皆様お一人おひとりに心よりの感謝を申し上げます。
保育の修了を目前としている今、4月から始まる新しい生活を想像して不安感を抱くお子さんもいるかもしれません。バッジの色が変わる、クラスの部屋が変わる、先生が変わる…。こうした生活の変化は、期待(ワクワクすること)であるのと同時に、不安(ドキドキすること)でもあります。特に卒業を控えている年長組の中には、小学校への入学に向けて大きな不安を抱くお子さん(や、親御さん)もきっといることでしょう。
しかし、そのような時にはどうぞこれまでの成長の足跡を思い出してください。初めて幼稚園の門をくぐった頃の、まだまだ小さく頼りなかったお子さんの「手」は、毎日の「経験」を積み重ねてたくましく、大きく成長し、いろんなことができる「手」になりました。お友達や先生と出会い、心の世界もグググッと広がり、心から信頼できる仲間や先生とも出会うことができました。入園当初、一体誰が今日の姿を想像できたでしょう? 毎日毎日積み重ねてきた結果が今に現れているのです。この奇跡のような成長は、お子さん本人の努力のみならず、それを支え励まし続けてきたご家族の祈りや協力の成果でもあると思います。
これまでこんなに頑張れたのですから、これからだってきっと大丈夫です。さらに大きくなっていく心と身体と知恵をいっぱいに使って、お子さんはこれからもまさに「無限の成長」に向かって大きくなっていくのですから、親御さんもお子さんの可能性を信じて、喜びや期待を前面に出してお子さんを励ましてやりましょう。先には必ず良い道が備えられていることを信じて、これからもお子さんと一緒に期待をもって歩んでいってください。
「苦しくてどうしようもない時、いつもうかんでくることばがあった。
神様がいるんだもの、なんとかなるさ そしていつもなんとかなった」
(作:星野 富弘)
これからも皆様の上に神さまのお守りと祝福がありますことを心よりお祈りしています。
◆今月の聖句:「光の子として歩みなさい」(エフェソ5:8)
4月からみなさんとご一緒に礼拝堂に集い、賛美歌を捧げ、祈り、聖書のお話を聞いてきました。いちごさんは1年間、どんぐりさんは2年間、そしてたんぽぽさんは3年間、一緒に礼拝を守ってきましたね。時間の長さには違いがあるけれど、この礼拝堂で皆さんは神さまやイエスさまと出会い、そのお考えやみ心に触れることが出来たのです。光の子とは、「神様の愛を知っている子」ということです。“昭島幼稚園のうた”にも「神さまの愛の光に、照らされて育て子らよ~」とあるように、私たちは神さまの温かい愛の光をたっぷりと浴びて大きくなることができました。
楽しかった幼稚園の毎日も、もうすぐ終わりを迎えます。いちごさんがいちごさんでいられるのも、どんぐりさんがどんぐりさんでいられるのも、そしてたんぽぽさんがたんぽぽさんでいられるのもあとわずかです。新しい一年が始まっても、どうぞ神さまがいつも近くにいてくださること、その温かい愛の光を照らしてくださっていることを忘れないでいましょう。特に、小学校に行ってしまうと、こうして礼拝を守ることはなかなかできなくなるかもしれませんが、お祈りはいつでも、またどんな場所でもすることができます。食事の前に、またベッドの中で、あるいはお祈りしたいと思った時に、いつも手を合わせてお祈りし、神さまにつながっていましょう。
また、これまでの礼拝でいろいろな聖書の言葉を覚えました。お話もたくさん聞きましたね。「あなたがたはそれぞれ賜物を授かっているのです」、「隣人を自分のように愛しなさい」、「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」…。たくさんの大事な言葉に出合いました。これらの言葉をこれからもずっと大切にして、周りの人も明るく照らせるような光の子どもとして歩んでいきましょう。(子どもの礼拝要旨)
園長 石川 勇