園長のつぶやき
毎月の父母会で配布している園長のメッセージです

2011年度10月 ⑥会話について

2011-10-07 17:48楽しい子育てに向けて

◆楽しい子育てに向けて -⑥会話について-

 季節は秋を本番に迎えました。来週にはいよいよプレーデーを行います。爽やかな季節の中で身体も心もいっぱいに使って皆で楽しみたいと思います。

 さて、今月は会話について考えてみましょう。家庭で会話がゆたかにある子どもは語彙も豊富で、「話す」ことはもとより「聞く」ことにも意欲的であるといわれます。幼児期は好奇心も旺盛になり、様々なことにチャレンジして、友だちとの遊びも盛んになる時期です。お子さんが著しく成長するこの時期に、是非「家庭の中の会話」について見直してみましょう。

 「会話」とは読んで字の如し、会って話すことですから、家事をしながら、あるいはテレビを見ながらではなく、お子さんとゆっくりと向き合って、表情なども交えながら行うものです。また、会話は指示や注意とは違います。どちらかが一方的に話す、聞くではなく、安定した気持ちで、会話の中に「話す」場面と「聞く」場面とがきちんとあることが大切です。このように考えてみると、家庭で「ゆたかな会話をしている時間」というのは案外多くはないかもしれません。忙しい毎日、お子さんとゆっくり向き合う時間はなかなかとれず、どうしてもテレビなどに頼ってしまいがちではありますが、一日の中でわずかであってもお子さんとゆっくり向き合って会話をする時間を是非とも大切にして下さい。

自分の体験や思いを「言葉」にして表現し、相手に伝えることは簡単なことではありませんが、毎日少しずつ積み重ねることによって次第に上手になっていくものでありますから、会話の中で十分に時間をかけてお子さんの「伝えたいこと」を引き出していけるように心がけていきましょう。「食事やお風呂の時間」は落ち着いて会話がしやすい時間ですので、この時間を十分に活かすのもいいでしょう。会話を楽しむ時はテレビなどは消して、和やかな雰囲気の中で、お父さんやお母さんも率先してその日の出来事をお話し、お子さんの「話したい」という気持ちを育んでいきましょう。また、おやすみ前の絵本は、落ち着いた気持ちで入眠できるだけでなく、様々な表現やことばと出会える機会でもありますので、積極的に活用してみましょう。

「自分の話が聞いてもらえ、お父さんお母さんの話が聞ける」ことはお子さんにとってこの上ない喜びです。また、ゆたかな会話はお子さんの心にしっかりと届き、情緒の安定や自信につながるだけでなく、そのようにして身につけられた会話力が、お友達との関係を深めるためにも、またあそびの質を高めるためにも用いられていくのです。親子の会話の時間、是非大切にいたしましょう。


◆今月の聖句 「いつも喜んでいなさい 絶えず祈りなさい どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケⅠ 5:16)


 何かに取り組む時、それが「喜びをもって」なのか、「(嫌々)仕方なく」なのか、人によって取り組みの姿勢は大きく違います。そして、その取り組みの姿勢によって得られる達成感や充実感なども変わってきます。喜んで取り組むということは、自分から進んで取り組むということであり、それは「主体的」であるとも言えます。いつも喜んでいようとすることは人生を主体的に生きることにつながります。

また、同様に「今ある状態をどのように感じるか」にも、人によって違いがあります。「満足」して生きていくのか、「不満」を感じて生きていくのか、生き方に大きく関わる価値観の違いです。今与えられている恵みに気づき、満足して生きることができる人は、日々の中の小さな幸せを見つけ、蓄積できる人であり、物事を肯定的に受け止めて「よい点を見出すことができる人」でもあります。感謝する心とは、身の回りにあるこれらの小さな幸せや喜びの一つひとつに目を留めていくことであると思います。

子育てに当てはめて考えてみても、子育てに主体的であろうとするからこそ、「親としての学びや喜び」と出合えるのであり、子どもの日々の成長の中に幸せや喜びを見出せるのだと思います。そして、そうした日々の出来事を振り返れば、必ずそこには誰かしらの支えや協力があったことに気づかされます。これは本当に幸せなことであり、感謝なことだと思います。いろんなことが人任せでもすんでしまう時代、お金さえ払えば何でもやってもらえる時代、「感謝を失った時代」ともいえる今日の中で、このみ言葉はわたし達に「忘れてはいけない大切な心」を教えてくれています。

人生苦しい時や悲しい時、いろいろな時がありますが、苦しい時ほどこのみ言葉を思い起こし、喜びや希望を持って前に進んでいきましょう。また、これからもお互いに感謝を交し合い、助け合い、祈り合える、この仲間を大切にしてまいりましょう。


園長 石川 勇