2022-06-29 19:00
4月より、たんぽぽ組で一緒に過ごしたダンゴムシの通称『だんぽぽさん』を、逃しました。
2週間前、毎日のようにダンゴムシの飼育ケースをのぞいてるK君が、「赤ちゃんがいるよ。」といい目でみつけて、みんなに教えてくれました。
すると、Sちゃんが「赤ちゃんは大人のダンゴムシに食べられちゃうかも!」と心配していました。
本当に食べられてしまうかはわかりませんが、、、。ダンゴムシの赤ちゃんがうまれてから、喜びはもちろんですが、、、。
子どもたちはその小さないのちを目の前に、目を凝らさないと見えない小ささで、触ったら潰れてしまいそうなかよわさ、そして大きくなっていくことができるか、ドキドキもしながら関わっていました。
そんな様子を受けて、
赤ちゃんが産まれたけど、「どうしよう?」とクラスで相談をしました。
すると、、、。
大人と赤ちゃんを分けて育てようよ。
そろそろ逃してあげた方がいいよ。
お休み(土日)の間、心配だよ。
などと、沢山の意見がでました。
そして、ダンゴムシの幸せを願い、
逃がすことになったのです。。。
振り返ると、飼育を始めてから、
エビやカニの仲間であるということや
メスとオスの違い、足の数、食べるもの、脱皮の仕方、、、などなど。
絵本を通してダンゴムシについて
詳しくなりました。
ダンゴムシ迷路、ダンゴムシ相撲、ダンゴムシうらない、ダンゴムシレースなど、ダンゴムシと遊ぶために子どもたちは工作で色んなものを作っていきました。
そして、画用紙で作ったトンネルをダンゴムシがくぐったことを喜んだり、足の速いダンゴムシを探したり、坂や細い枝を歩けるのかと実験をしたりして一緒に遊んでいるうちに、「ダンゴムシってすごいよね、だってこんなことができる...!」「筋トレしてるのかな?」など、とダンゴムシの特徴や生態、すごさにたくさん気づくことができました。
ごはんをあげることなど、色んな手段でダンゴムシと仲良しになったたんぽぽ組のみんなだからこそ、「逃してあげよう」という相談ができたのかな、、、と思います。
「赤ちゃん大きくなってね!」
「園庭でまた会おうね!」など
みんなで声をかけて、土曜日・日曜日になる前に金曜日のお当番さんがみんなを代表してそっと逃してくれました。
小さないのちに優しくできた誇らしさと、逃すことへのちょっぴりの寂しさが入り混じるような表情をしていた子どもたち。
ダンゴムシとの出会いからたくさんの子どもたちの育ちを感じた時にもなりました。
tme