園長のつぶやき
毎月の父母会で配布している園長のメッセージです

2018年4月 ①みんな違って素晴らしい

2018-04-12 04:45輝く子どもと共に

◆輝く子どもと共に -①みんな違って素晴らしい-
 
お子さんのご入園、ご進級おめでとうございます。いよいよ子ども達の幼稚園生活がスタートいたしました。幼稚園ではこの一学期を「であいの一学期」と位置付けて、幼稚園の人や場、生活、ルールなどと出会う(出合う)毎日としたいと考えています。スタートしたての今は、緊張や戸惑いを感じているお子さん(親御さんも)も少なくないと思いますが、一日いちにちを積み重ねながら、ゆっくりと幼稚園の毎日に慣れていってください。ご不明なことなどがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

さて、子ども達を見ていると、みんな一様ではないことに気づきます。一人ひとりがそれぞれに個性を持ち、こだわりを持って生きています。言い換えれば、幼いながらに「自分らしさ」をちゃんと持っているのです。昭島幼稚園では、この「自分らしさ」を保障していくことを保育の柱に据えています。同じ花を見ても、キレイという子ども、面白いという子ども、いい匂いという子ども、花びらが何枚あるか数える子ども、飛んできた虫に気づく子どもなど、感じ方は多様であり、答えは無限です。そして、見方、感じ方がそれぞれに違うからこそ、一人で見るよりもその体験が豊かになり、楽しくなるのです。しかし、もし一つの答えしか許されないとしたらどうでしょうか。「この花はチューリップです。」が正解であり、他は重要視されないとしたら…。言わずもがな、どう感じたかではなく、何と答えれば正解なのかと考えるようになっていくでしょう。このような環境では自分らしさを伸ばしていくことは難しいでしょう。

昭島幼稚園ではお友達は遊びや体験を通して、刺激や影響を与えあう、育ちあう仲間と考えます。お友達と互いに「自分らしさ」を発揮しあいながら創る生活は、バラエティーに富み、ユニークで楽しいものです。今年も子どもたちと共に豊かで楽しい毎日を創り上げたいと願っています。ご家庭においても、是非とも幼稚園でお子さんがお子さんらしく過ごせるように励まし、見守ってください。日々幼稚園で過ごしてくるお子さんの言葉や様子に耳や心を傾けて、たとえ短い時間であっても幼稚園の出来事を肯定的に聞いてあげましょう。また、担任の先生とも十分に関わり、ご遠慮なくどんなことでもご相談ください。ご一緒にお子さんらしさを伸ばしていけるように力をあわせて歩んでまいりましょう。

また、子ども達の集団生活がそうであるように、父母で作り上げる集団も「良い集団」でありたいと願います。もし、父母同士の関係が、或いは父母と幼稚園の関係が良好でないとすれば、子ども達に良い影響を与えるはずがありません。私達は、幼稚園という名の下に集っている集団であり、この集団は気の合う仲間と作るグループとは違います。幼稚園も、父母同士も子どもの成長に向けて共に協力していくパートナーなのです。そのことを今一度皆さんで共通確認し、あるべき集団の姿を再考してみてはいかがでしょうか。子ども達の作り上げている集団から私達が学ぶべき点は多いように思います。どうぞ、「子どもにも誇れる父母会!」を目指して、今年度もこの集団をさらに良いものにしていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。


◆今月の聖句 「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」 (ヨハネ15:5)

全園児とともに週に一度、礼拝堂で全体礼拝の時を持ちます。全体礼拝では讃美歌を捧げ、皆で祈り、聖書のお話を聞き、献金を捧げます。礼拝の時間は普段の時間と違い、心を静かにすることや、心をこめて讃美すること、心を合わせてお祈りすることなど、「自分の心」と向き合う時間でもあります。また、毎月暗唱聖句として聖書の言葉が与えられ、皆で言葉を唱えたり、聖書の言葉のメッセージを聞いたりします。子どもたちはその柔らかい頭と心で、聖句やメッセージを吸収していきます。(以下子どもの礼拝要旨)

今月は「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」 という聖句が与えられています。ぶどうの枝が豊かに実をつけられるのは、木につながっているからであり、私たちもイエスさまにつながることによって、互いに助け合うことや愛し合う喜びに与ることができます。イエスさまは私たちが本当に幸せに生きる方法を教えてくださいます。新しく迎えたこの一年も聖書を通して神さまやイエスさまにしっかりとつながっていられる私たちでいましょう。讃美歌を歌う時も、お祈りする時も、そしてお話を聞く時も、心をこめて、しっかりと神さまやイエスさまに心をつなげてお捧げできるようにしましょう。

園長 石川 勇