園長のつぶやき
毎月の父母会で配布している園長のメッセージです

2015年10月 ⑥秋・冬の楽しみ方

2015-10-02 09:43愛の中で育つ

◆愛の中で育つ -⑥秋・冬の楽しみ方-

 秋らしく過ごしやすい日々となりました。10月に入り、まもなくプレーデーなどの大きな取り組みも予定されていますが、これらの機会を十分に活かしあって子ども達との生活に活力を与えていきたいと考えています。ご家庭においても、お子さんの体験を大いに受容し、祝福を与えていただきますようお願い申し上げます。

 さて、戸外に出る機会の多い春、夏、初秋と比べ、晩秋から冬にかけてはついつい室内に閉じこもりがちになる季節です。寒さが一番の原因でしょうし、取り立てて自然の特徴(春は花、夏は虫や水、秋は木の実など)がないと考えがちな季節であるからかもしれません。しかし、この季節ならではの楽しみ方は意外と多いのです。今月は、「秋・冬の楽しみ方」の一例をご紹介させていただき、この季節を見直すきっかけにできれば幸いに思います。皆さん同士でも是非多くのアイディアを出し合って「ゆたかな秋冬」を過ごしてまいりましょう。

<秋冬の戸外活動必需品> これだけは持っておこう
・底のしっかりした靴 ・厚めの靴下 ・手袋(五本指) ・マフラー ・ニットの帽子
 ※冷え対策は、足元、首筋、背中を重点的に。

<秋の自然の特徴>
 紅葉、木の実が落ちる、秋の虫、作物の収穫など

 紅葉:色付きを目で楽しむ、写真を撮る、拾った葉を紙に貼って楽しむ・・・
 木の実:拾う、集めたもので遊ぶ(小枝や木の実を使って工作、ドングリゴマ、ネックレス、パチンコ、
     まつぼっくりでクリスマスツリーなど)
 秋の虫:コオロギ、鈴虫、キリギリスなど、鳴き声を調べていって聞き比べるのも楽しい
 作物の収穫:みかん、りんご、大根、白菜など
 
<冬の自然の特徴>
 落ち葉、北風、空気が澄む、気温が低い、雪など

 落ち葉:落ち葉のベッド、大きな葉っぱでお面作り、焼き芋など
     ※木に葉が少ないという事は、バードウォッチングにも適している
 北風:たこ作り、たこあげなど
 空気が澄む:高いところから眺望を楽しむ、寝そべって空を見上げる、星空観察など
 気温が低い:氷作り、外気温を利用して冷凍ミカン、シャーベットなどのデザート作り
 雪  :雪あそび、スキー(スノーシュー、歩くスキーもお勧め)、スケートなど
 
寒い時の活動は、「暖」を上手に組み入れるのがコツです。例えば、冬のハイキングを楽しみ、ゴールでお風呂に入る(露天風呂があれば最高)、お昼を野外料理にして暖かなものを食べる、焚き火をする・・・など、事前に計画を立て、場所選びをしておくと楽しさが倍増します。近所で遊ぶ場合でも、からだを動かして遊ぶ、遊ぶ時間を短くするなどの工夫で十分満喫できます。(空気が乾く季節です。手洗いうがいは念入りに!)


◆今月の聖句 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 (ルカ6:31)

 ある町に二人の人が引っ越してきました。はじめの人がその町に入ると、一人の老人が椅子に座っています。「こんにちはおじいさん。私は新しくこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」と、その人が老人に尋ねました。すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と尋ね返しました。「いやぁ前の町はひどい町でした。みんな自分勝手で人の悪口ばかり言って、ようやくこうして引っ越すことができて清々していますよ。」その人がそう答えると、「この町もあなたが住んでいた町と同じくらいひどい町ですよ。みんな自分勝手だし、人の悪口を言う人ばかりです。」と老人は言いました。その人はがっかりしました。

 次の人がその町にやってきました。町の入口に老人が座っています。「こんにちはおじいさん。私はこの町に引っ越してきた者ですが、この町はいい町ですか?」すると老人は「あなたの住んでいた町はどんな町でしたか?」と同じように聞き返しました。「私の住んでいた町は素晴らしい町でした。みんな協力的で支えあい、温かい人ばかりで、本当は引っ越したくなかったのですが、仕事で仕方なくこの町にやってきたのです。」とその人は答えました。すると老人は「この町もあなたの町と同じくらい素晴らしい町です。皆優しく、協力的で温かい人ばかりですよ。」と答えました。その人はとても喜びました。

 「人が周りをどう見るかは、周りの人がその人をどう見ているかの鏡」であることを教えられるお話です。つまり、周りに対して不平不満を持つ人は、周りの人からみてもとっつきにくい存在で、結局どこへ行っても周りに不平不安を持ち、悪口を言う人でしょうし、周りに対して肯定的になれる人は、周りからみても協力的であり、馴染みやすい存在で、どこへ行っても肯定的に過ごせる人です。

 人にやさしくしてもらいたいと思う人は、人にやさしくできる人になりましょう。お話を聞いてもらいたいと思う人は、友だちの話をよく聞ける人になりましょう。自分だったらこうしてほしいと思うことをお友達に対してしてあげられる人になりましょう。今月はこのみ言葉を覚えて過ごしましょう。
(子どもの礼拝要旨)

園長 石川 勇